数字だけでは

しまった。こんなに悔しさを感じたことは久し振りだ。私が言うのは1パック168円の玉子を買わざるを得なかったことだ。特売なら98円で買えるのに!一人暮らしなら勿論そんな買い物はしない。だが他ならぬ妻からの要望とあれば聞かない訳にはいかない。その他の食材、いや他の買い物で1000円、それ以上高く買ってしまってもこんな悔しさを感じることはない。

 

タモリさんは鼻をかんだくらいではティッシュペーパーを捨てられないという話は前に書いた。ダウンタウンの松本さんは新幹線のコーヒーが高いので買えないと言っていた。銭金の問題ではない。自身の価値観がそれを許さないのだ。

 

考えれば人間皆それぞれに価値観が違う。亡くなった父親は子供に小遣いなどくれたことは無いが、自分がパチンコで何千円、何万円擦っても飽くことがなかった。80歳を過ぎても毎日のように通うので終いには姉に自転車の空気を抜かれる始末だった。

 

また、顔を洗っている時、歯を磨いている時に水を出しっ放しの人だった。今ならSDGSとやらで大目玉を食らうに違いない。

 

参議院選挙区見直し。和歌山は1区減。

https://www.sankei.com/article/20220616-FHZVC6WGQJKLFPRF7IKFUHCYTA/

 

1970年の大阪万博に向かうバスの車中、千里丘団地の横を通る時ガイドさんが言った。「ここの団地だけで御坊市と同じ位の人が住んでいます。」

その頃私は10-11歳だったがこの言葉は印象深く覚えている。

 

日本の人口のピークは2008年だったらしいが和歌山のそれは20年以上も前の1985年。まだ昭和だった頃だ。一票の格差に関しては最高裁の判決も出ているので今更変えることは困難だろうが何か割り切れないものを感じる。

 

上記のお金の価値観ではないが人それぞれ、都会に住む人と田舎に住む人では当然違ってくるだろう。日本の政治が老人ばかりに向いて若者のことが手薄なのは選挙に行かないからとよく聞く。同じことが人口の多い都会と少ない地方でも言えるのではないか。今のままでは政治は人口の多いところばかり向いてしまう結果になるのではないか。

 

何かの本に「自分の住んでいる町が田舎だなあと感じた時」というテーマで「大好きなロックバンドが来たので見に行った。最後にまた必ず来るからな!と言ってくれたのでずっと待っているが来る気配がない。」というのがあり、思わず大笑いした。若者にとって魅力的でないのだ。こんな状況が続く限り地方の人口が戻ることは難しい。

 

ブラマヨ吉田さんの本にあったように資産が5億円を超えたら強制的に東京から引っ越しさせる、ような法律は出来ないものか。

 

 

占いとは

ゲゲゲの鬼太郎」は子供の頃から大好きなアニメで欠かさず見ていたが、毎週聞くテーマ曲にどうしても引っ掛かる部分があった。お化けの世界は学校も試験もないのは非常に羨ましいのだが、夜は墓場で運動会をする?勉強は嫌だが運動会はもっと嫌だ。自分のせいでリレーに負けたりしようものならお化け仲間に何をされるか分かったものではない。だから当時の私はさんざん迷った挙句、泣く泣く現世の学生生活を選んでいた。

 

水木しげるさんが今年生誕100年ということでいくつかの特集番組があった。その水木さんが兵隊に駆り出された東南アジアの森林で夜中にアメリカ軍の猛追を受けた時の話。

 

真っ暗闇の中、ひたすら敗走を続けていると突然ヌルヌルした壁のようなものにぶち当たった。押しても叩いてもびくともしない。もうどうにでもなれ、とその場で一夜を過ごした。疲れで寝込んでしまい翌朝目を覚ますと何とすぐそこが断崖絶壁だったという。

 

後に水木さんはあれこそが「ぬりかべ」で自分は妖怪に助けられたのだと気付いたことがこの世界にのめり込むきっかけとなった。

 

この話、少なくとも作りものでないだろう。では壁にぶち当たったのは?すぐそこが断崖だったのは?全てが水木さんの錯覚だろうか。それとも偶然?私にはそうは思えないのである。

 

 

仁坂知事不出馬を表明

さくらと一郎の名曲「昭和枯れすすき」に次のような一節がある。

「贅沢などは望まぬが人並みでいたい」

私はこの曲は大好きだがこの部分の歌詞は昔からしっくり来なかった。

 

人並みでいたいとはお隣が外食に行けば家も行きたい、旅行に行けば家も行きたい、車を買えば家も買いたい。家を建てれば家も建てたいってことだろう。それって充分贅沢ではないか。

 

 

仁坂知事、12月の知事選不出馬。

https://www.sankei.com/article/20220614-BFH7PMHYIRKXPFZSDATQEAIUFI/

 

これで「岸本知事」の誕生は間違いないだろう。和歌山が再浮上出来るか最後の切り札だと信じて疑わない。

 

よく寂れた街のことをシャッター商店街などというが、自宅近くのそれはシャッターが錆び落ちて隙間風が建物内に吹き込んでいる。そんな店が何軒も並んでいる。まるで荒れ地に建つ幽霊ホテルのような趣きだ。私も昨日自転車で前を走って「ここまで荒んでいるのか」と驚いた。市内の中心部でこれはいただけない。

 

人並みの県にして欲しいなんて贅沢は言わない。先ずはせめて幽霊商店街をシャッター商店街にして欲しい。活性化はその次だ

 

死語

今日(6/12)の夕方のニュース。4chを付けていたがトップニュースは大谷。6chに変えると東京の大雨。8chは日中防衛トップの会談。やっとまともな報道だと思ったら直ぐにCMになった。10chは?おっと、ここは笑点だ。どこか真っ当な報道はないのか。

 

大谷がヒットを打とうが東京で大雨が降ろうがそれがコロナやウクライナより先に報じるようなことか。どうしても報じたいならスポーツ枠、関東ローカル枠で流せば済む話だ。

 

 

死火山という言葉があるように死語という言葉がある。火山には休火山という言葉もあるが休語という言葉もあるのだろうか。

 

ここ何年かの殺人的暑さを経験した我々にとって「冷夏」という言葉はもはや死語になったものと確信していたがどうやら休語だったらしい。そのくらい今年は涼しい。4月だったか5月だったかエアコン直前までの暑さが到来し、「今年も(酷暑)か〜。」と覚悟していたが少なくとも今のところ季節外れに涼しい。いや、朝晩は寒いくらいだ。

 

個人的にはこのまま夏が終わってくれれば、と願うがそうなったらなったでやれ、ビールが売れないとか海の家が流行らないとか問題を書き連ねるだろう。でも今年は電力不足が心配されているようでもあるし、一年位冷夏が来てもいいではないか。

 

私にはアラサーの娘がふたりいるがこのふたりでさえ、子供の頃と今の暑さは比べ物にならないと言う。つまり20年近くは猛暑しか経験していないということだ。

 

芸人のたむらけんじさんが何故食事にこだわるのか聞かれ、「残る人生、食べられる食事の回数も限られているので無駄にしたくない。」と答えていたが10歳以上年下のたむけんさんにそう言われたら、私だってこう言いたい。「残る人生、今年冷夏を経験しておかなければ一生経験することはないだろう。」

 

 

 

 

 

 

 

ボクシング

会社に私の七つ上の先輩で井上さんという人がいた。海外勤務の長かった方で色々興味深い話を聞かせてもらったが、印象に残っている話のひとつが海外では日本の名前をローマ字で標記してもその通り読んでもらえないことが多いということ。例えば日産自動車は海外ではDATSUN(ダットサン)というブランド名で販売していたが殆どの人はダッツンと読んでいたらしい。また首相の名前にもあったがあべさん(ABE)も外国人にはエイブと呼ばれることが多いらしい。

 

かく言う井上さん(INOUE)も正しくイノウエと呼んでもらえることは殆どなく、インニュイのような読み方をされることが多かったとのこと。皆さんの名前はどうだろうか?

 

昨日の井上=ドネア戦。

「ボクシングの美しさに魅せられると、ほかのたいていの美しさは、何だかニセモノめいて来る。それは錯覚にちがいないが、いい試合を見ているときは、たしかにそう感じる。そして文明などというものが人間をダメにしてしまったことがしみじみわかるのである。」

 

三島由紀夫のこの言葉通り、この試合も世界中の人を熱狂させたようで色々な国の動画を見ることが出来る。私もいくつかの国の実況アナウンスを聞いたが若干言いにくそうではあるがちゃんと「イノウエ」と発音してくれている。

 

戦後間もない頃、古橋はじめ「フジヤマのトビウオ」達が特別参加した全米選手権で世界新記録を次々と叩き出すと彼らの呼び方が一夜にしてジャップからジャパニーズに変わったという。

 

井上チャンピオンも拳の力ひとつで今までどうしても崩せなかった「インニュイ」の壁をぶち壊してくれようとしている。

 

 

超一流と一流(天才と秀才)

果たして炭酸水(ごとき)に味の違いなんてあるのだろうか。あると思う。酒の割材としてほぼ毎日使っているが最近は専らウイルキンソンのレモン味を使っている。私にしてはやや贅沢な買い物だが、それというのも業務スーパーで55円/本という安価で売られていたことが大きい。ドン・キホーテでは69円だかは如何に安いか分かる。

 

そのドン・キホーテで買い物をするとアプリにアンケートが届くので上記の事情「炭酸水が業務スーパーより高い」を書いた。それからほぼ1週間、今日業務スーパーに行くと当該の炭酸水が65円に値上がりしているではないか!まさかとは思うがドンキから「業務さん、あまり安く売られたら困りますな。」との申し出でもあったのだろうか。もし、そうであれば業務スーパーで炭酸水を買っていた人にお詫びしなければならない。

 

 

毎日楽しみに見ている「クイズ脳ベルSHOW」に出演したボイストレーナーの回答者が今まで教えた中で一番印象に残っているのは?という質問に対しone ok rockのTAKAが圧倒的に凄かったと言っていた。私はTAKAの歌も曲も知らないが森進一、森昌子の子供と聞けばサラブレッド中のサラブレッド。さもありなんとは思う。

 

その森昌子さんも上手さでは息子には引けを取るまい。何しろ美空ひばりさんが「私はおまり人を褒めるのは好きじゃないけど貴方は本当にお上手ね。」と言ったのをこの耳で聞いている。

 

ネットは有り難いものでそのふたりが共演している動画が掲載されている。

https://youtu.be/aCPj283Uuxg

 

如何だろうか。森昌子さんも充分に上手い。唄だけでこれだけ聞かせる歌手はそうはいない。トップクラスの歌唱力であることは全く疑いの余地はない。しかし一度美空ひばりさんが唄い始めるとどうだ。明らかに会場の空気が変わる、このことはけして高音質と言えないこの動画からも充分分かる。

 

音楽でも美術品でも生で接しなければ本当の価値は分からないと言われるがテレビで見てもこれだけ「凄い」のである。映画評論家の荻昌弘さんがフルトヴェングラーの演奏を「心臓を鷲掴みにして揺すぶられるような」と表現したが美空ひばりさんの生のステージに接する機会のあった人々もきっと同じような感動を覚えたに違いない。

 

頑張れば二流は一流になれる。でも超一流にはけしてなれない。単なる一流と超一流(秀才と天才と言い直してもよい)の差はかくも大きいのだ。

 

分かったか。「かなわない夢はない」なんて甘っちょろいこと、二度と言うなよ。

おもろうてやがて悲しき

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1eaf3c295dfdc711109c482aee51456b3810fc3

もういい加減にして欲しい。

「可愛いので名前を間違った。」

これのどこが問題なのか。唯一考えられるとすれば、その間違えられた当事者がとんでもないブスで明らかな皮肉、当てつけを言われたと感じた場合のみだろう。

 

会社の先輩に聞いた話だが、昔はお偉方が工場視察等に来た時はラインの前の目立つ所に美形の女性を配置していたそうだ。とんでもない、今なら考えられないとお怒りになるか?それなら逆に聞きたい。会社の受付、ショールームの係員、揃って美形なのはただの偶然か?テレビ局のアナウンサーにせよ、金融機関の社員にせよ規模の大きい所ほど美人度も高いのは私の思い違いか。

 

高校野球中継の合間で明らかにマークしていたかのように可愛い女子高生が映るのはただの偶然か。少なくともビールを飲んでいるおっさんが映ったことはないぞ。

 

 

往年の大指揮者、ピエール・モントゥーは自身のオーケストラに女性を入れない理由を聞かれ

「美人が目の前にいると気になるし、ブスだともっと気になる。」と言った。

これは多分違う理由があると思うのだが、長くなるので又の機会にする。

 

 

今日の読売新聞日曜版に芭蕉の有名な句が取り上げられていた。

http://www.basho.jp/senjin/s0606-1/index.html

 

私はふたつ思い違いをしていた。ひとつは鵜舟を鵜飼と思っていたこと。もうひとつは「やがて悲しき」の理由がここにあるような宴の後に感じる物悲しさではなく・・・。

 

長良川ほど有名ではないが私も有田川の鵜飼を見たことがある。最初は鵜のハンティングの業に心を奪われていたが、段々と鵜が可哀相になっていくのに時間は掛からなかった。ご存知かと思うが鵜が捕まえた魚を飲み込まないように喉元にかなりキツく紐が巻かれている。どれだけ捕まえても全部鵜匠に取られてしまうのだ。大人だったら手柄を横取りされるサラリーマンの悲哀を感じたかも知れないが当時私はまだ小学生、とにかく鵜が可哀相でならなかった。芭蕉の句も勿論知らなかった。

 

 

 

「ここで作者の言いたかったことは何でしょう。」私の一番苦手かつ嫌いな国語の問題。作者でもないのにそんなもの分かるか!

 

私がそう感じたもうひとつの理由は当時から有田川の鵜飼の客が少なかったこと、川沿いにネオンのひとつある訳でもなく始まりも終わりも静けさにそれ程差がなかったこともあるだろう。

 

チャップリンが1961年最後の来日をした時、安っぽい見せ物に成り下がった長良川の鵜飼を見て大きな失望を覚えたというのは有名な話だが、是非有田川の鵜飼を見て欲しかったなあ。