地震雷火事親父

神仏を拝むのが好きだ。理由は簡単、弱い人間だからだ。お力にすがりたいからだ。水道橋博士さんは「僕は神仏に願い事はしない。するとすれば(年齢)順番通り死なせて欲しいくらいのものか。」と書いていた。カッコいいとは思う。でも私はすがる。今日も明日も明後日も。

 

お願いするのは自身の健康でもなければ家族の安寧でもない。ただひとつ、大きな地震が起こりませんようにということだ。長女は何も残らないので火事の方が怖いと言う。でも、私は地震が怖い。何の前触れなく突然起こる。何より防ぎようがない。

 

ここまで地震を恐れるのはやはり阪神、東日本2回の大震災を目撃したからに他ならない。それが証拠に大事件と言っても大抵の発生日は忘れているが、この2つは忘れようにも忘れられない。同じ方も多いのではないだろうか。(私は日航ジャンボ事故も忘れられないが、また触れる日があると思う。)

 

地震の怖いのはそれまでの平穏な生活が突然壊されるからだ。ある被災者が言っていた。何ヶ月ぶりに風呂に入った時、人生でこれ以上の幸せを感じたことはなかったと。その通りだと思う。そういう意味ではありふれた日常に感謝できるまたとないきっかけにはなるかも知れない。

 

それでも地震は嫌だ。今日から感謝の念を持って日々暮らします。だからお願いします。ナマズさん、暴れないで下さい。

 

もうすぐ東日本大震災の日。