恋愛について

凡そ、このテーマを書くのに最も似つかわしくない人物であることは重々自覚している。が、しばしお付き合い願いたい。

 

前にも書いたが、私は異性と口を利くことすらほとんどない(できない)まま、今で言う婚活、即ちお見合いをし、結婚した。従って純粋な定義での恋愛経験は皆無である。

 

昨日たまたま見ていたクイズ番組で「30代男性で一度も女性とお付き合いしたことのない人は何パーセント?」という問題の答えが確か50%近かった。そういう意味では私は時代を先取りしていたとも言える。

 

一口に「お付き合い」と言っても何をもってお付き合いとするか、残り50%の方にはどうでもいいことかも知れないが、私の場合、学内はおろか、学外も、社会人になってからも女性と1対1で会ったことはない。複数対複数はあったか?多分ない。いや、絶対ない。野球で言えば完全試合だ。

 

胸を張って言う話でないのは分かる、しかしこのブログ開設以来、ここまで恥を忍んで書いたのは初めてである。もし、妻がこのブログを読んだら、かくも貞淑な男と結婚できたことに涙を流して喜ぶに違いない。

 

自身から女性へのアタックが全く出来なかった。では女性からはどうか。なぜか皆無ではないのである。但し、片手で充分余るし、それを活かせなかったのは自身の不明に他ならない。(予めアタックの定義を極度まで緩くすることをお許し願いたい。)

 

高校入学直後の件は前にも書いた。それと一番最初のブログを覚えているだろうか。

小学3、4年の時「クラスの誰かに手紙を書いてください。」という課題に私宛に2通届いたことを。手を煩わせないため再度書く。

 

「眼が素敵ですね。もう少し優しくなってください。」

「あなたはとても親切です。すこし内気すぎてよくないのでは。」

 

無記名なので誰が書いたか分からない。しかし、これを「ラブレター」と呼ばずして何と呼ぶ。妄想と言いたければ言え。今や私はこの2通は申し合わせて書かれたものではないかとさえ考えているのだ。前者(の手紙)は私と付き合いたいと願っていた人。そして後者はその友達。

 

そう言えば思い出した。この頃の同級生に性格が誠にカラッとした(名前に唐揚げの唐が付いていた)女性がいて、この子だけとはそれ程緊張せずに話ができた。その上、家がすぐ近くということもあり、本を貸し借りして、その際、傷んでいた本に手書きの絵でカバーを作ってくれたこともある。家に遊びに行ったことも2、3回あった。

 

前言撤回。完全試合はならなかった。だが、何故か悔しくない。

 

この子とは5年生に上がるときにクラスが分かれ、中学校時代に転校した。確か、小学校も転校で来たと思う。親が転勤族だったのだろう。

 

いつもなら、ここで「もし、中学校以降も一緒だったらどうなっていただろう。」と結ぶのだが、この子とはどうもなっていないだろう。お互いそんな感情はなかった筈だ。

 

次に続く。