阪神のま・ゆ・み…

先回のブログを「カッコ良かった」で締めた。もちろん、吉野家で遭遇した「大盛り」のお兄さんもカッコ良かったが、私が実際にこの目で見てカッコイイと思ったのは阪神(当時)の真弓選手である。出逢った、というより目撃したのは私が新入社員の販売研修でお世話になっていた日本橋の中川無線。1982年秋の事である。

 

野球に全く関心のない私が何故真弓選手を知っていたのかと言うと、学生時代に聞いていた深夜ラジオで笑福亭鶴光さんが「私、阪神のま・ゆ・み…」と、色っぽい声で囁くのがギャグになっていたからだ。

 

目撃したと言ってもほんの数秒、ツカツカと入ってきて、「カーステレオの○ありませんか?」と聞いて、ないと分かるとすぐ出て行った。それだけである。びしっとスーツを着た姿、丁寧な言葉遣い。一陣の涼風のようなカッコよさだった。

 

今、調べると真弓選手は174センチ75キロとのこと。当時の私とほとんど同じだ。(今はだいぶ太った。ほっとけ。)けれども、随分と大きく見えたのは肩幅の広い体格とやはり、プロ一流選手の持つオーラであったろう。

 

因みに、松下電器の研修仲間にも近鉄球団から「プロに来てくれるのなら3位で指名するがどうか?」と声を掛けられた者がいたが、彼も私と身長はそう変わらないものの、肩に何か入れているのではないかと思うほどスゴイ筋肉だった。

 

その真弓選手が雑誌のインタビューか対談だったかで話していた次の言葉が忘れられない。

 

「自分が決断出来なかったことを後悔しても仕方ない。」

 

そう、そうなのである。おっしゃる通りなのである。けれども、なのである。

 

私の頭の中のモヤモヤを100とすると90以上はこの種の後悔が占めていると言っても過言ではない。

 

この性格、何とかならないものか。