新車購入は疲れる

私の友人ふたりが相次いで車を購入した。どちらも300万円を上回る高い買い物だ。私が4年前に買ったフィットハイブリッドの支払総額は210万円。下取りの7年落ちフリードは専門店で100万円丁度で売れたので差し引き110万円の支出だった。安全装備が充実したとはいえ車も高くなったものだ。

 

今回縁あつてトヨタ車を購入した方の商談に一部加わったが、新車の購入はつくづく疲れるものだと実感した。トヨタは特に今春から全ディーラーで全車種が買えるようになったのでより一層競争が熾烈になったようで、私は購入者本人ではないのに営業担当者のすがるような話ぶりにはオブザーバーという立場でもかなり疲労感を感じるものがあった。

「幾らにすれば買ってもらえます?」

「○円にすれば今決めてもらえますか?」

「もう他所には行かないと約束してくれますか?」…等々

勿論こちらも即答できる訳がない。

 

そう言えばフィットを買った時も2社で掛け持ちした挙げ句、一方の若い担当者がこんなことを言ったことを覚えている。

 

(片方の値引きを伝えると)「そこまでの値引きは上の許可が降りません。足らない分は私のポケットマネーで埋めますので…。」

こちらで買わなかったことは言うまでもない。

 

フィットを買って以降、私は4台車を購入している(内1台は娘の代わりに商談しただけだが)。但し4台とも中古車だ。

 

中古車の購入はその点実に楽だ。お気に入りの車はそこにしかないので店同士の競争がない。基本的に値引きがない。それと今回商談に付き合ってよく分かったが今の車のオプションは益々パソコン化、複雑怪奇化しており正直何が何やら分からないものが多く、下手をすると付けたつもりの機能がなかったり、頼んだつもりがないのに付いていたり、が充分起こり得る。

 

残る(ドライバー)人生、まだ2,3台の車は買うつもりだが果たして新車を買うことはあるだろうか。