赤紙

つい、2週間前くらいまでは生命の危険を感じる程の暑さだったのに今朝などは窓を開け放っていたら寒いくらいの風が吹き込んできた。これでは身体が付いて行かない。

 

昨年から年金を受け取り初めたので、と言っても公的年金ではなく、個人的に加入していた年金保険だが、これまで免除されていた各種税金や保険料の支払いをしなければならなくなった。公的年金なら分かるが、私が個人的に将来の公的年金が減額されるかも知れない、またそうなった時でも極力国に迷惑を掛けまいと現役時代の収入を削ってまで入っていた年金保険から更に税金を取るのはおかしくないだろうか。

 

その中でも特に目を剥くほど驚いたのは健康保険の高さだ。自分なりに受け取る年金額から月の小遣いは幾ら位と皮算用していたのだが、その半分近くを持って行かれる破目になった。たった1枚のハガキで人生が変わってしまった。正に現代版「赤紙」だ。

 

このことを友人との酒席でボヤいていると、保険料がこんなにも高い大きな理由は(用もないのに)病院に日参、集会所替わりにする老人のせいだと知らされた。そう言えば1980年頃の漫才ブームの折、引退した島田紳助さんのネタのひとつに病院での老人の会話で「○さん、最近来てないけど、どこか悪いのかな?」というのがあった。

 

実際どの程度の医療費が無駄に使われているか知らないが70歳前後から病気になりやすくなり医療費が急激に増えることは確かなようだ。幸い今はまだその兆しを感じることはないが、この体調を少しでも長く保つよう心掛けたい。

 

役所からの「赤紙」は金銭で済ませられるが、体調に「赤紙」が来たら取り返しがつかない。