不思議な経験

高校野球史上最高の試合と言われる1979年夏の箕島=星稜戦。私は勿論テレビに釘付けになっていた。途中でトイレに行ったか行かなかったかまでは覚えていないが。

この試合についてはまた稿を改めたい。

 

その頃はまだ二十歳になったばかり、さすがに晩酌の習慣はなかったが、この時はビールで祝杯をあげた。当然キリンラガー。当時売られていたビールの中でも一番苦い方だったが、それがまた好きだった。処がこの日だけは全く苦くなかったのである。と言うより、むしろ甘く感じたのである。あの不思議な感覚(味覚)は今でも記憶に鮮明だ。

 

今、晩酌をしながらブログを書いている。飲んでいるのはサッポロチユーハイ99.99シャルドネ味。たまたま安かったので買ったのだが、これが不味いなんてものではない。こんなに不味いのは何年か前に買った○野ブルワリーの「○うなえ」以来だ。あの時は毎日の晩酌が苦痛だった。この世に「〇うなえ」以外酒がなかったら、今頃断酒していたと思う。サッポロは好きな会社だが肝心の商品はイマイチ感心しないものが多い。

 

でもケース買いしてしまったので、飲むしかない。覚悟を決めて一口。えっ?旨い!どうしたことか。

 

理由は昨日少し触れたが、たった今次女が無事第一子を出産したとの報が入ったからだ。それ以外考えられない。コロナで現場に立ち会えなかったのがかえすがえすも残念だ。人生でそう何回も経験することのない喜びに接すると味覚まで変わるのだ。