DVDレコーダー

DVDレコーダーが世に普及し始めたのはいつの頃だろう。調べようと思ったが面倒なのでやめた。

 

我が家が初めて購入したのは大体ハッキリしていて「冬のソナタ」が初めて放送される少し前だ。調べると2002年。別に冬ソナの為に買った訳ではないが。

 

その少し前、大阪の電気量販店にDVDレコーダーとその横に山積みのVHSビデオテープが展示されていた。店頭ポップを見ると「このレコーダーにこれだけのビデオテープ分の録画が出来ます」とある。まあ、そんなものかと別に気にも留めなかった(当時はテープの値段も十分下がっていてテープ代は気にならなかった)が、DVDレコーダーの進化は驚くべきもので我々の(少なくとも私の)生活に必要不可欠なものになっていく。

 

今の60代、ひょっとしたら70代以下の世代なら無くてはならない第1位は断然スマホだろうが、私はレコーダーだ。この稿を書くに当たり、ほんの少し熟考したが、やはりレコーダーだ。

 

「テレビ番組が録画出来たら。」ほんの40年少し前まで、こんなことを夢見なかった者は居ない。いや、録画という言葉自体が一般的だったかどうか。しかも当時テレビは一家に1台が当たり前の時代。家族間で見たい番組が重なった時、用があって家に居ない時、定期テスト等で勉強しなければならない時…。皆涙を呑んで我慢するしかなかった。

 

高嶺の花だったビデオデッキが我が家にやって来た経緯は前に書いた。(今余り振り返って言う人は居ないがビデオデッキがこの時代に大いに普及した理由のひとつにアダルトビデオがあった。このことは絶対に間違いない。)

 

それでもビデオの時代は良かった。DVDレコーダーの出現でテレビの視聴環境は一変する。(この稿続く。)