学べる能力、学べない能力

今、旅行を共にしているのは松下電器時代の知り合い(松下の社員てはないが)で、現在は大阪でタクシー乗務員をしている。タクシーの運転は勿論未経験だが、運転テクニックもさることながら、道に詳しくなければ務まるまい。この点で私は完全に失格だ。私の土地勘のなさと言ったら、字の下手さに匹敵する位…。

 

新聞や雑誌で時々見かけるナンクロというクイズがある。やっていて無類に面白いのだが、私、けして得意ではない。途中で投げ出して妻の救援を仰ぐこともしばしばだ。そして、悔しいことに妻は驚くほど短時間で解いてしまう。

 

ただ、ナンクロはもし私がこれから毎日何時間も学習に取り組めば、今よりぐつと強くなり、妻を圧倒する日が来ると思う。来る筈だ。

 

では、土地勘はどうか。もし私が明日から一ヶ月市内を隈なく走り回って地図を頭に叩き込んでも、一ヶ月後、普通の土地勘の人と市内○町までの到着時間を競ったら、先ず間違いなく負ける。いや、勝てる気がしない。

 

どうやら学んで見に付く能力と見に付かない能力があるようだ。