ペットは家族

喪中はがきが出揃う頃だ。今年私宛には2通届いた。私共に届く手紙などほんのしれた数だが、これだけを見ていても日本人が確実に長寿化しているのがよく分かる。亡くなった方の年齢は以前は70-80代の方が大半だったが最近は90代、中には3桁の方も珍しくない。

 

今日偶々、仏間で母親宛に届いた喪中はがきを見た。私に届くものはまだ親の逝去のものばかりだが、母に届くそれは否応なしに同世代の知り合いの死を知らせてくる。こんなはがきを読む母や同世代の方の心境はどんなだろう。

 

一休禅師の狂歌に「門松は冥途の旅の一里塚〜」があるが 他の世代の者より一足早く、年末に無常感を味わっているのか。

 

3日間の旅行中、一番気がかりだったのは猫はじめペットのことだった。幸い、全員(?)元気で胸をなでおろした。

 

その猫だが、一昨夜帰宅して昨日は一日中、今までにないほど甘えてきた。普段は夕食の頃におすそ分け目当てで寄ってくるくらいだが、昨日は1時間と空けず私の顔を見に来ていた。きっと心細かったのだろう。本当に嬉しかったと同時にそれだけ寂しい思いをさせてしまったことに心から申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

もう何年も猫を多頭飼いしている友人は旅行が好きで金も時間もあるのに行くのは一泊までと決めている。必然、行ける範囲は限られてくるがそのことについて問うと「それ以上のものを猫から貰っているから。」と誠に潔い。

 

「チャッピー(猫の名前)ごめん。もう二度と寂しい思いはさせないから。」って、また1月に2泊3日の旅行に行く予定だけど。