それは言ってはいけない

主にテレビのワイドナショーなどで聞く言葉だがコメンテーターという仕事がある。好きな事を言ってればいいのだから気楽な仕事ととらえる向きもあるが、私なら絶対務まらない。

 

毎日違う事件やトピックがあれば却ってやりやすいが現在のように話題はコロナ一色なのに毎日何か違った事柄を話すことは並の芸当ではない。それ以上に私の場合芸能人の不倫などに感想を求められたら「関心がないのでどうでもいいです。」と言ってしまいそうだ。これでは即刻クビだろう。

 

コロナの密を避ける為、初詣の分散が呼び掛けられている。先日あるワイドショーで視聴者からの声で「年末や新年を過ぎてからの参拝でもご利益はあるでしょうか?」という質問に某神社宮司の「神様もきっと今の事情は分かっておられる筈。心配には及びません。」という返答が紹介された。

 

この事について感想を求められたコメンテーター、「神様がそこまで分かっているなら先ずコロナを退治して欲しいですね。」と返した。正直な感想が思わず口をついて出たのだろうが、これは言ってはいかんだろう。

 

天皇陛下は毎日国民の安寧を祈っています、というニュースに「効果ないですね。」などと返すようなものだ。

 

石原慎太郎氏は東日本大震災を「天罰」と呼んで物議を醸したが、今回のコロナも増長するばかりで、反省を知らない人類への警告なのかも知れない。