真剣、怖くなってきた

当地、和歌山は徳川御三家のお膝元ということもあり、昔から一般庶民の態度も大きかったらしい。「紀州様とは及びもつかぬ、行こらいのらで気が付いた」。江戸時代の短歌にもある。(いのらは帰ろうの方言)

 

父親の世代はまだその名残りがあったのだろう。「この前○へ行って、和歌山から来たて言ったら、岡山?て聞かれた。あんな所と間違われてかなわんわ。」などと言っていた。

 

先日の九州旅行の折、のぞみ車中から見た岡山市の大きさには心底驚いた。月とスッポンではとても追い付かない。父が生きていて今の岡山を見たら何と言うだろうか。

 

コロナの第3波が猛威を奮い、遂に大阪市と札幌市がGO TOの一時除外を申し出た。経済のことを考えれば断腸の決断だったであろう。

 

コロナは罹るのも怖いが、半数以上に出ているという後遺症がまた怖い。味覚障害や嗅覚障害ならまだしも(いや、これらも充分怖いが)、頭痛、呼吸困難、毛が抜ける(これは余り怖くないか?)、しかも人に寄っては数年〜一生続くかも知れないと言うことを聞き、これは他人事ではない。と真剣に考えるようになった。

 

昨日のテレビ番組である看護師さんが言っていた。「1波、2波の時はコロナかも知れないから検査して欲しいという人が多かったが今回はコロナだと分かったら怖いので調べたくないという人が増えた。」うつかり聞き流してしまいそうだがこの発言は実に怖い。

 

その点、まだしも和歌山はマシだ。1日の陽性発生数が2桁になったのが2,3日。毎日数百人単位で発生している大都府県住民の恐怖や如何ばかりのものか。

 

つい数日前、湯布院や黒川温泉に比べて和歌山の観光業はアホだと苦言を呈したばかりだがアホのお陰で今は幾分気楽な日々を送れている。