ただただ感謝

持病というほど大げさなものではないが2ヶ月に1度通院している。予約制なので待合室は2、3人しか居ないのが普通だが今日行くと座る椅子がない程の超満員。一体何事?

 

しばらくすると診察室から「ウーン」とも「ワーン」ともつかない謎のうめき声。いつも診てくださる先生の「では、紹介状を書きましたので○医院へ行ってください。」という声が聞こえた。どうやら急患だったらしい。しばらくすると車椅子に乗った男性と、それを押す父親らしき人物が出て来た。「すみません。ご迷惑をお掛けしました。」我々に謝りながら父親は出て行った。息子は相変わらずうめき声をあげていたがなぜかその表情に感情は窺えなかった。

 

推測だが息子は20歳前後。父親は60-70歳くらいだろうか。勿論うっかりしたことは言えない。とてつもない苦労をしたら人間10-20歳くらい、いっぺんに老ける。ひょっとして40歳代だったとしても何ら不思議はない。

 

私は3人の子に恵まれ一番下の息子も二十歳を過ぎた。上の2人の娘はそれぞれ3年前、2か月前にママになった。皆元気だ。

 

「皆元気だ。」と書きながら「当たり前だが」と文頭に付け加えそうになった自分を恥じた。健康なのはけして「当たり前」ではない。「幸いなことに」でもまだ軽い。

 

懇意にしている某自動車ディーラーの人は私より2,3歳年長なだけなのに今年も、そして来年早々にも手術を受けるらしい。この方は持病のせいで宿泊旅行も諦めているとのこと。ある意味、家族も可哀想だ。

 

気が付けば今、ファミリーで一番病気になる可能性が高いのは自分自身だ。家族のためにも健康でいるよう心掛けねば。

 

そして今健康でいられることに「ただただ感謝」それが全ての出発点だと思う。