今更言うけど

今日からテレビやレコーダーの番組表で大晦日の番組まで表示される。7-10時のゴールデンタイムは今年も合いも変わらずの番組ばかり、紅白、格闘技、ガキ使…。数年前までは酒場放浪記を見ていたが、これもマンネリ。それよりまだ詳細は分からないが、BS日テレの「ももいろ歌合戦」というのが面白そうだ。って多分9時頃には寝るんだけど。

 

今回のコロナ騒ぎを見ていて1番嫌な思いを感じるのは国と地方自治体の責任のなすりつけ合い。地方は「国に方針を示してもらわないと」と言い、国は「主体はあくまで地方自治体」と言い募る。被害を被っている観光業、医療・看護の方々からすれば「どっちでもいいから早くしてくれ!」と叫びたくなるだろう。

 

これで思い出したのが平成元年の私の松下電器での昇格試験だ。当時私は29歳。同期ではトップクラスで受験の機会を与えられた。試験と言っても全体の比重で言えば面接が主で筆記は従。当時の課長が人事部出身で何かと情報を伝えてくれた。課長の話では70-80%面接で決まるとのことだった。

 

3月某日、面接の日。面接官は部長職3人。当時の松下は懐の深い会社で部長と言えども、と言うか部長だからこそおかしな人が多かった。こんな会話をしたことを覚えている。

「君、さっきから話しているとハキハキしているし、話も分かりやすい。こんな場に慣れてるのか?」

「はい。確かに特にあがることもありませんし、自分でも本番に強い方だと思っています。」

「本番に強いって君、雄琴温泉の常連か?」

(説明しておくと雄琴温泉とは琵琶湖畔の一大歓楽街。いわゆるソープランドが立ち並んでいる(いた)。昭和天皇滋賀県に宿泊された時、一斉にネオンを消したというのは都市伝説になっている。もし天皇陛下の目に止まり「あれは何だ?」というご下問があったら回答に困るから。)

 

今なら信じられないこんなやり取りがあって面接は終わった。翌日課長が面接結果の速報を知らせてくれた。

「お前(昇格は)安心してエエわ。面接でAプラスの評価が付いてるの、お前含めて3人しかおらん。」・・・誓って行ったことはないが雄琴温泉に感謝した。

 

丁度私は婚約中。4月の結婚式に向けてこれ以上ない妻へのプレゼントが出来た。仕事に家族サービスに頑張るぞ!その週末、すっかり飲み友達になって頂いていた妻の父親とも祝杯を上げたことは言うまでもない。

 

事態が暗転するのに時間はかからなかった。…次回へ続く。