子供達へ

息子が1月4日高知に帰った。前に私と違って温厚と書いたが、ある面相当に幼い。この前も妻の顔がオランウータンそっくりだと一人はしゃいでいた。大学生のすることか。それと勿論、妻はオランウータンなんかに似ていない。似ているとしても相当美形のオランウータンだ。

 

四国に帰るには和歌山港からフェリーに乗って徳島に渡る方法と淡路島廻りで陸路で行く方法があるが息子はいつもフェリーを使っている。

 

そのフェリーだが学割20%引きで乗れるのは大変大きいし、有難い。

 

書いていてふと思い出した事があった。大学の哲学の授業でのこと。先生がこんな話をした。

 

年末の北国行きの電車。車内は大勢のスキー場行きの大学生が騒いでいる。彼らは学割でかなり得な切符を使っている。

 

ふと横を見ると静かに座っている同年代の青年。手には大きな袋を大事そうに抱えている。地元の高校を出て就職の為、都会に来て年に一度の帰省。袋の中は家族へのお土産。勿論彼は学割切符など使えない。・・・

 

先生がどんな脈略で、どんな目的でこんな話をされたのか覚えていない。私もこれ以上説明するつもりはない。

 

でも、何か感じて欲しい。何か考えて欲しい。少なくとも家の子供なら出来る筈だ。