充実の日

少し、遅れたが森会長は結局辞任した。予想は外れた。テレビを見ていると最初は「この問題は解決済」としていたIOCが態度を一変させたことが決定打となったとのこと。そのIOCの態度を変えさせたのがアメリカのテレビ局だと言うから結局は金の力に負けてしまった訳だ。やはり、一番強いのはスポンサー。

 

2月13日は大学時代の友人との飲み会。卒業時にヨーロッパ旅行した仲間だ。

 

卒業後は就職も住む場所も違った為、特に会う機会はなかったが、いつの間にか年2回夏と冬に飲み会をすることが恒例になっている。もう、7-8年目位になるだろうか。お互い仕事も人生もとっくに先が見えてきた(ダイナミックな出来事が期待出来ない)年齢。特に話すテーマもない筈だが認知機能の低下で前に話したことを忘れていること、更には健康のことや年金のことなど新しい話題が追加され、話すテーマに困ることはない。それにしてもこの仲間に限らないが健康のことが話題になると、病気をたくさんした者の方が態度がでかくなるのは面白い現象だ。

 

今回も時節柄早目に終わろうと決めていたのだが、気が付けばあっという間の3時間であった。

 

それと今回改めて分かったのだがコロナで飲食店ばかりが悪者扱いされて気の毒に思っていたが、確かに飲み食いすれば人の話す声は大きくなる。勿論マスクはしていない。やはり感染しやすい場所ではあるだろう。誰もコロナになっていないことを祈るばかり。

 

13日の予定は元々この飲み会のみだったが、遡る数日前M君から連絡があり、同日の大阪フェスティバルホールのコンサートに行かないかとのこと。

 

何でも弟と行くつもりでチケットを2枚買っていたのだが、緊急事態宣言の再発令で弟が立場上(大学教授)、万一にも感染したらまずいので、と言ってきたらしい。プログラムはモーツァルトのビアノ協奏曲24番とブルックナー交響曲9番。どちらも私の大好きな曲目だ。

 

夜のコンサートなら当然行けないが聞けば開始は午後3時。往復とも自動車で送迎してくれるとのことなので飲み会の開始を1時間遅らせてもらい、行くことにした。

 

いやー、行った甲斐があった。フェスティバルホールに行ったのは初めてだったが、こんな立派なホールが37階建てビルディングの一部であることに2度びっくり。時間があったので最上階の展望を楽しもうと上ったが飲食店を利用しないとエレベーターホールから出られないのもご愛嬌。

 

演奏について書くのは得意ではないが、オーケストラの腕前が格段に向上していることには驚かされた。弱音部でのアンサンブルに僅かの乱れが散見せされるものの、一生懸命弾いている箇所を聞く限り、海外の一流オーケストラに劣らない。ブルックナー交響曲の場合、管楽器の咆哮が大きな聞き物なのでここで派手に音を外されるといっぺんに興醒め。今までの日本のオーケストラにはよくあったことだが今回は安心して聞いていられた。

 

コンサートを堪能し、飲み会開始の30分前に帰り着いた。誠に充実の1日であった。