山下泰裕氏、貴方もか

検討委、非公開。圧力を懸念。

https://www.asahi.com/articles/ASP2L6Q7SP2LUTQP01M.html

 

何日か前の本稿でこの度の「森騒動」で功績があるとすればスポーツ界と言えども所詮政治権力とは無縁ではいられない事を白日の元に晒してくれた事と指摘したが、IOC会長にして歴代通じて最強の柔道家と言われる山下氏があっさり認めてしまった。

 

音楽評論家の故吉田秀和氏が横綱双葉山を「どんな世界にもある、理想形というものに一番近付いた人」と評したが、双葉山とて生涯無傷という訳ではない。戦後の騒乱期、新興宗教に走り、取り締まりの警察と大騒動を起こしたことは後に「悲しいかな、私には学問がなかった。」と振り返っている。

 

ソフトバンクの王会長も先日の老人会食で味噌を付けた。怪我さえなかったら双葉山に近付く存在になれたのではないかと秘かに期待したこともある二代目貴ノ花も今やすっかりスキャンダル王だ。

 

国民栄誉賞なんか貰ったら立ちションもできへん」(実際はそんなことは言ってないらしいが)、そんな風にして公の職や栄誉から距離を置いた元阪急の福本さんのような生き方が一番正しいのかも知れない。