沢村忠さん

桜もほぼ満開を過ぎた。桜の季節を病床で迎えた人は窓から見える桜を見て「来年も桜を見れるだろうか」という感慨に襲われるらしい。幸いなことに私は普通の生活を送っているがふとそんなことを思い出したのは年齢のせいだけだろうか。

 

 

キックボクシングの沢村忠さん死去。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d766d872e2b7c135ff1cd08ee18cb302f25da3f8

 

扱いは同日に報じられた田中邦衛さん訃報の何十分の一の小ささだったが我々にとっては遙かに思い出深い人物だ。ごくたまに週刊誌やテレビ番組の「あの人は今」などの記事で見たことがあるので全く近況を知らない訳ではなかったが小学生時代のヒーローがまた一人世を去ったことはあまり好きな言い回しではないが「昭和は遠くなりにけり」を感じざるを得ない。

 

テレビ中継は平日の夕方18時頃だったように記憶する。確か30分番組だった。寺内大吉という名前を知ったのもこの時だった。真空飛び膝蹴り!かっこよかったなあ。今思えば何が真空か分からないが。

 

そんな沢村忠さんが、まだ78歳だったという。私と20歳も変わらない。当たり前だが、同じ20歳差でも10歳から見た30歳と60歳から見た80歳ではかなり感覚面で開きがある。20歳以下の人間から見ればどちらも年寄り!の一言だろう。かく言う私も80歳と100歳はそう違いなく見えることも確かだ。

 

78歳を同世代とまでは思わないものの、近しい感覚が芽生え始めていることは事実だ。そんな感覚の変化が今年見た桜を今までとは違う見え方にさせているのたろう。