スポーツは好きではないが

水泳、池江璃花子選手の驚異の復活劇に称賛の声が止まない。オリンピックなら少しでも勝つ可能性の高い選手を選ぶ、その為の予選だから上位の者が選ばれるのは当然のことだ。メダルを期待する一日本人としてもより強い選手に出てもらう方が有難いに決まっている。

 

なのに、何故か素直に喜べない。選手でもないくせに「あいつさえ居なければ」という気持ちが先に立ってしまうのだ。池江選手は死にものぐるいの努力をしただろう。でも全盛期の力量に比べれば60-70%位ではなかろうか。そんな相手に負けてしまう一般人の側に私も居るからだろう。

 

「人の不幸は蜜の味」という言葉がある。池江選手が病気になった時も口にこそ出さないが心の中で「やったー」と叫んだ選手が何人も居たに違いない。当初彼女はパリ五輪を目指すと言っていた。私もパリ五輪なら何の迷いもなく応援しただろう。でも予想より遙かに早く東京五輪の代表に選ばれてしまった。

 

日本では無敵の池江選手もオリンピックとなればそうは行かない。全盛期の力で戦ってもメダルに手が届くかどうかのレベルだろう。

 

それだったら他の選手にチャンスを譲って欲しい。凡人の私はそう思ってしまうのだ。