寝覚めが悪い

小学校3、4年の頃、放課後のホームルームである女子生徒が手を上げた。「私、今日誰かの〜知れません。もしそうならごめんなさい。」〜の部分は忘れた。服を濡らしたとか本を汚したなどの大したことない内容だったと思う。

 

その言葉に対して担任の先生が言ったのはこんな逸話だった。「お釈迦様が若い時、私が外を歩けば間違って蟻を踏んでしまうかも知れない。」と思い悩み1日中家から出ることが出来なくなったというもの。

 

 

次女が孫を連れて帰省しており、四季の郷公園に行ってきた。昼食を食べ終え、芝生で寛いでいると近くに居た数人の子供が10センチはあろうかという大きなムカデを囲んで騒いでいる。大人でもギョッとするような大ムカデ、誰も素手で触ることは出来ない。すると子供らは木の枝や小石を持ってムカデ目がけて叩いたり、ぶつけたりし始めた。驚いたムカデは必死に逃げたが、石をぶつけられたらひとたまりもない。たちまち動かなくなった。

 

昔から子供は残酷なものだ。私も子供だったら同じことをしたかも知れない。いたたまれない光景だったが近くに親がいたので注意出来なかった。自分で自分が情けない。

 

今はただムカデ君の極楽往生を祈るのみ。何も出来なかった私を許して欲しい。