終日雨

気象庁によると関西地方は昨日梅雨入りしたらしい。毎年思うのだが「梅雨入りしたと見られる」って、何故いちいち「見られる」と付けるのか。梅雨入りしたでいいではないか。間違ったとて誰か怒りにくるのか。

 

という訳で今日は終日雨。SDGsなんか糞くらえだが基本遠方以外は車に乗らないと決めているので家にいることに。

 

朝から二本録画を見たのだがどちらも極めて後味が悪い。

 

ひとつはキリンを取り上げた教育テレビの番組。全く知らなかったがキリンは絶滅危惧種に指定されているらしい。理由のひとつに食用目的の乱獲を挙げていたが、そんなこと簡単には信じられない。

 

番組はあるキリンの母子を中心に進むのだが何かの具合で子供がはぐれる。キリンは自分の子供以外は世話しないそうだ。お腹を空かせて待つ子供。ようやく数キロの所まで近付くがもう少しで子供と会えるという寸前でライオンの餌食になってしまう。

 

最後のナレーション「この子はまだ母親がもうこの世にいないということを知りません。多分保って数週間の生命でしょう。」

 

もうひとつは時代劇。とある侍の家の奉公人。その家の娘が男(これも侍)に乱暴されているのを助けるのだが誤って相手を傷付けてしまう。家に戻って主人に詫びる彼に「お前は何も悪くない。娘を助けてくれたからではないか。詫び状を書くので明日謝って来なさい。それが一番良い。」

 

翌日詫び状を持って謝りに行くと怪我をした侍、「お前はこの手紙に何と書いてあるのか知ってるのか。下手人を差し出すのでご自由に成敗してくれと書いているぞ。」

 

彼は必死に抵抗するが結局追い詰められて自害する。日頃暴れん坊将軍や必殺仕事人を見慣れているのできっと今から悪人が懲らしめられる番だと思っていたら唐突に番組が終わった。

 

後味が悪い、と書いたがどちらもけして駄作てはなく、むしろ自然、歴史の厳しい現実を教えてくれる貴重な体験であった。