クラシック音楽に興味のない人はさっぱり分からないと思うのでなるべく例え話で書く。今日聴いたのはフリッチャイという人の指揮したモーツァルト。オーケストラはウイーン交響楽団。けして二流という訳ではないがニューイヤーコンサートで有名なウイーンフィルに比べると一段劣るというのが一般的な評価だ。(ある日本人がウイーンフィルの楽員にウイーン交響楽団について聞いたところ「まあＮ響並みですな。」と回答があったという未確認情報がある。)
演奏も素晴らしい。何よりひたむきに一生懸命弾いているのが手に取るように分かる。
一方のウイーンフィルは練習嫌い、生意気な指揮者嫌いで有名だ。ある若手指揮者のリハーサルが余りに長いのでメンバーのひとりがついに言った。「これ以上長いと本番で貴方の指示通り演奏するよ！」
私はこのエピソード、赤の広場でブレジネフの大馬鹿野郎と叫んだ男が捕まった。罪状は国家機密漏洩罪、というのと同じ位好きだ。
その代わりひとたびツボにハマった時のウイーンフィルは凄まじい演奏を成し遂げる。ウイーン交響楽団など及びもつかない。一流と超一流の違いを嫌と言う程味わされる。
さて、ここで考えた。妻にするならどちらがいいだろう。家事が嫌いな美人(ウイーンフィル)か家事はちゃんとするがルックスはやや落ちる女性(ウイーン交響楽団)。
結婚したらルックスなんかどうでもいい。毎日美味しいご飯を作って欲しいという意見もあれば、○原さとみと結婚できたら家事なんかさせない。床の間に飾っておく。という方がより男の本音に近いようにも思える。
ウイーンフィルとてその指揮者の音楽性を認めれば一生懸命演奏するので先ずは彼等の信頼と尊敬を勝ち得なければならない。
先日読んだ婚活本でも男の求める条件は若いこと、美人であることに対し、女の求める条件は一にも二にも収入らしい。
アイドルや女子アナの結婚相手が揃いも揃って大金持ちなのもそういう事情か。
