人それぞれ

今日の読売新聞人生相談は40代女性。内容は名前を正しく読んでもらえない、何度訂正しても覚えてもらえないというもの。具体的には書かれていないが例えば「正子(しょうこ)」を「まさこ」と呼ばれてしまうようなことだろう。

 

「へー、そんな事で悩むかね。」というのが私の率直な感想。私の中学生時代の友人に「康司」という名前の者がいた。我々はずっと「やすし」と呼んでいたし、彼も訂正しなかった。正しい読み方を知ったのは同級になって数ヶ月経ったある日。たまたま彼の家に遊びに行っていた時、母親が「こうじ」と呼んだことからだった。「お前、なんで今まで正しい名前を隠してたんだ。」腹を立てたのは我々の方。彼はただニコニコしていた。私の感覚もこれに近い。

 

水が半分入っているコップを見て「まだ半分も残っている」と感じる人と「もう半分しか残っていない」と感じる人がいるというが私は典型的な後者だ。日用品から食料品に至るまで次に使う分のストックがないと不安に襲われる。

 

今使っているブルーレイレコーダーはハードディスクの残量がパーセントで表示される。いつか見ようと録り溜めた映画が沢山入っているので、と言ってもまだ半分以上残っている。全く気にする必要はないのだが何故か気になる。これも性分か。

 

昔の上司に齋藤という人が居た。難しい漢字なので斉藤と書かれることもあるが非常に腹が立つと言っていた。そんなことを言いながら何故か斎藤は許せるらしかった。

 

悩みの種は人それぞれだ。