健康考

その人の肥満度を表すもっともよく用いられる指数にBMIがある。体重(キロ)を身長(メートル)の2乗で割ったもので通常18.5〜25が標準とされる。私の場合、BMIの計算は大変簡単だ。身長がほぼ√3なので体重を3で割ればそのままBMIになる。上記の計算式を当てはめれば55〜75キロが標準体重となるが随分幅があるものだ。

 

従来の健康常識と真っ向反対する意見が述べられるようになって30年位になるだろうか。

「がんは手術しない方がよい。」

「健康診断を受けても意味がない。」

コレステロールは気にする必要はない。」

などなど。

 

これらの意見に対して従来の医療関係者から目立った反論が寄せられなかったので我々は益々困惑するのだが、そんな中で関係者全員が口を揃えて言っている数少ないことのひとつに

 

「少し太めが1番健康で長生き」というのがある。BMIで言えば上記標準のブラス10%くらい、25〜27位を指す。

 

私、この言葉が大好きで最近は自身の座右の銘にしている。何を隠そう、私の体重が正にこのゾーンなのだ。それに私の見聞では太ったままの状態で亡くなった人はいない。

私の父親にせよ、妻の父親にせよ晩年まではお腹の出た太った体型だったが亡くなる半年から1年くらいの間に急激に瘦せていった。よって太っている間は死なないのではないかと勝手に思っている。

 

今年91歳になるキダ・タローさんも随分お腹が出ているし、デブタレの先駆けのような存在だった小林亜星さんも88歳の長寿を全うした。ドリフターズガリガリだったいかりや長介さんが72歳というけして長生きとは言えない歳で亡くなり、中肉中背だった志村けんさんも昨年亡くなった。一方、1番病気になりそうな体型の高木ブーさんはお元気だ。

 

以上、長々書いたが実は私少し、数キロ痩せたい。健康というより見た目と服が着られなくなるのが勿体ないからだ。歳を取ると体重は変わらないのに体型はてきめんに変わる。こればかりは如何ともし難い。