新幹線運転士ら「飲酒していない」JR西日本の調査結果…原因は消毒用アルコール

私は(暇ということも勿論あるが)人よりニュースを見ているし、報道にも接しているつもりだった。

 

https://www.mbs.jp/news/sp/kansainews/20210927/GE00040332.shtml

 

このニュース、最初に聞いたのは新幹線の運転手が飲酒していて、○時間遅れたというものだった。その時思ったのは「けしからん奴もいるものだ。しかもひとりは女。この世も末だ。」だった。正直そう思った。

 

処が実際は上記の通り、ふたりは飲酒していなかった。ふたりも最初から否定していた。

 

私がこの顛末を知ったのは本当に偶然、たまたま来ていた従兄弟から聞いたからだ。従兄弟は農業に従事しており、仕事の傍ら始終ラジオを聞いているので知ったらしい。

 

前から恐れていたことが現実に起こった。私は空恐ろしい気持ちにならざるを得なかった。毎日数限りなく報じられるニュース、その中で「犯行を否定しています」、「身に覚えがないと言っています」という言葉も当たり前のように聞いている。そして常にこう思う。「往生際の悪い奴め早く自供しろ」。

 

処が現実にこんな冤罪が起こっていた。私も従兄弟から聞いていなかったら事実を知ることはなかっただろう。つまり、私の頭の中では彼らは永遠に犯人のままて終わっていただろう。

 

これは怖ろしいことだ。本件ではふたりは最後まで容疑を否認していたそうだが、もし、仮に警察の取り調べが苛烈でつい嘘の自供などしてしまい、そのまま報道されていたら途中で供述を翻しても却って「どこまで厚かましい奴だ」と思われてしまうだろう。

 

このような冤罪はいつでも、誰にでも起こり得る。

 

明日から車で出掛ける時はアルコール消毒も控え目にしなければ。