人間ドックがいよいよ近付いてきた

名前は忘れたが松下電器役員の側近だった方から聞いた話。その役員が毎朝一番に決まってする事は各新聞紙のチェック、それも訃報欄を真っ先に見ることらしい。

 

町内会の役員にすらなれない私だが訃報欄のチェックは欠かさない。今日の朝刊にも何人かの訃報が載っでいたが私の目を引いたのは三井住友銀行会長の文字。三井住友銀行とは知らない仲ではない。口座を持っているだけだが。

 

会長と言ってもかなり先代の会長だろう、三桁近くまで生きたんだろうとよく見ると何と現会長、享年67歳。死因は膵臓がん。私が一番怖れている病気だ。

 

こんな大企業のそれも経営トップともなれば毎年厳密な健康診断を受けている筈だ。人間ドックも私は料金で選んだが、この方なら会社の費用持ちで(この発想が浅ましい)最高の病院で最高のコースを受診して来ただろう。それでもがんは待ってくれなかった。

 

検診で発見出来なかったのか、それとも丁度検診が終わった直後にがんができたのかそれは分からない。この人ならもう充分やる事もやっただろうし、などとは絶対に言ってはならない。早く死にたい人なんていない。私とは5歳しか違わないということは孫もこれから可愛い盛り。日頃厳格な会長も孫には型なし、という光景が目に浮かぶ。

 

いよいよ金曜日に迫った私の人間ドックはどんな結果になるだろう。そもそも何で受診しようなどと思ったのだろう。「健康の事など忘れている人が一番健康」という言葉もある。今から人間ドックをキャンセルしようか。でも今からだとキャンセル料が掛かるだろうなあ。思い悩んで胃に穴が開きそうだ。

 

このままでは最悪の精神状態で人間ドックを受けることになるかも知れない。