この程度の幸せ

10年ほど前「頭寒足熱」の読みが「とうかんそくねつ」ではなく「ずかんそくねつ」だと知った。それ以来もう間違えたまま覚えている言葉などないだろうと思っていたが未だあった。「雨後の筍」という言葉の意味。

 

子供の頃に読んだ本にたけのこは大変成長が早く1日で30センチも伸びることがあると書いてあった。だから私は雨後の筍とは「少し見ない間に大きくなっていること」と思っていた。

 

ところが実際の意味は「似たようなものがたくさん出てくること」らしい。これでもう知らない言葉はないだろう。

 

 

毎朝パソコンを立ち上げて第一にすることは占いのメールマガジンのチェック。かなり前から見ているのでもはやどんな占いだったのかも覚えていないが毎日の運勢を点数で知らせてくれる。今朝は94点だった。その後たまたま見ていたテレビの星占いランキングで私の星座が1位だった。当然悪い気はしない。さて、どんな幸運が訪れてくるのか。

 

今、私が一番好きな芸人、ずん飯尾さんのギャグに「あーあ。俺の描いた落書きが1億円で売れないかなあ。」というのがある。それで言えば「あーあ。俺が書いているこのブログ、本にならないかなあ。」・・・当然そんな話はない。

 

ちょうど醤油を切らしていたので買い物に出掛けた。すると欲しかった肉が半額、2割引で売られていた。豚バラ、牛焼肉、スペアリブ。3種類全部揃うことは滅多にない。トータルで千円以上安くなっただろう。

 

買い物の帰り道、自転車を漕ぎながら思わず笑みがこぼれた。安く買えたからではない。「自分の幸せって結局この程度のものか」と思うと自然と笑えてきたのだ。でもこれでいい。

 

「高額当選者の皆様へ」という冊子がある。宝くじで1000万円以上の当選した人に渡される。当然見たことないがこのような冊子がある事自体、当選金の使い方を誤って却って身を持ち崩す人が多いことの証拠だろう。

 

私も今日のようないくつもの占いでラッキーが重なった日に宝くじを買ったことが何回かある。かすりもしなかった。

 

私なら高額当選しても堅実なライフスタイルを変えない自信があるのだけれど。