もう、ノーマスクには戻れない?

出張も含め、海外へは数回しか行ったことがないが、その中で外国人に間違われたことが2回ある。

 

1回目は大学の卒業旅行でヨーロッパに行った時。40年近く前だから未だ海外に行く人も少なかった。そんな中で偶然出くわした日本人旅行者に声を掛けられ、友人が応じた。しばらく話した後、その人がおもむろに私の方を向きながら友人に聞いた。

「失礼ですがこちらの方はどこの方ですか?」

 

2回目は東南アジアに出張した時。こちらは30年位前。外での仕事が多くすっかり日焼けした私に空港免税店の店員さんが声を掛けた。

「サワディカ。」(タイ語でこんにちわ。)

 

アメリカでサンタ不足。都会では時給数万円も。

https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000234807.html

条件は悪くない、と言うか非常に良い。応募したら受かるような気がする。

 

 

タイトルは覚えていないが藤子不二雄氏の(話は変わるが物心ついた頃から藤子不二雄の名前ですっかり馴染んてきた私達世代には今更、藤子Aだの我孫子Bだの言われても戸惑ってしまう。丁度ビートルズの大半の曲に付いているレノン=マッカートニーのクレジットが実は合作ではなかったと知らされた時の戸惑いに似ている。)作品にこんなものがあった。

 

主人公が迷い込んだ異世界。そこでは皆、白昼堂々セックスをしている。びっくりした主人公が住人の女の子に恥ずかしくないのか聞く。彼女は何が不思議なのか分からないという表情で答える。

「当たり前じゃない。セックスは子孫を残す為の最も崇高な行為よ。なんで隠す必要があるの。」

 

その後主人公が店で買ったパンを歩きながら食べ始めた。今度は彼女が驚いた。

「何て恥ずかしいことをするの。食べることは個人の欲求を満たす為だけの卑しい行為よ。人前で食べるなんて考えられない。」

 

今日発売の週刊誌の広告。

「日本人はもうマスクを手放せない」

最初この見出しを見た時頭に浮かんだのはコロナはまだ当分続くのかという思いだった。ところが見出しの文章をよく読むとマスクを外せないのはコロナの感染予防ではなくマスクで顔を隠すのが当たり前になったので今更マスク無しで人と会うのが恥ずかしい、怖い、と言った人が激増しているというのが理由らしい。

 

うーん。それは充分考えられる。女性が化粧をしなくなったので口紅の売上がガタ落ちになっていると聞くし、マスク美人なんて言葉も生まれている。より心配なのは赤ちゃんだ。この子らは自分の家族以外はマスクをした顔しか見ていない。まさかと思うがマスクをした顔を本当の顔と思い込んで育っていないだろうか。

 

顔は一番その人の性格や考えていることが出る箇所だ。お金のことばかり考えている顔、スケベなことしか考えていない顔・・・。そう考えると上記の藤子不二雄氏の作品ではないが人前に顔を晒すというのは自分はこんな人間ですよと白状しながら街を歩いていることに等しい。

 

コロナがなくとも顔を隠したくなるのは人間本来の本能なのかも知れない。