ペットを飼うということ

いとしこいしさんの漫才にこんな掛け合いがあった。

いとし「僕は最近コーヒーに凝ってましてね。」

こいし「ほう、僕もコーヒーが好きなので砂糖もミルクも入れないブラックで飲んでますよ。」

いとし「僕なんかコーヒーも入れません。」

 

 

前にも書いたが家では猫1匹、鳥1羽、そして10数匹の熱帯魚を飼っている。皆可愛いし、趣味を越えて生き甲斐の一部になっていると言っても過言ではない。

 

それでも、である。彼らは家に来て本当に幸せだったのだろうか。もっと大事にしてくれる人に飼われていたかも知れない、或いは買われずにずっとペットショップのプロの飼い主の元で居た方が幸せだったかも知れない。

 

猫はまだいい。直接スキンシップが出来るし、何と言っても自分の好きな様に移動出来る自由がある。熱帯魚も時々喧嘩しているが多くの同僚?に囲まれて過ごしている。

 

やはり、気になるのは鳥だ。大空を自由に羽ばたける鳥をカゴに閉じ込めている後ろめたさ。もっともこれは私ひとりだけの思いではなく日本人は昔から「籠の鳥」に特有の感情を抱いてきたようだ。

https://kotobank.jp/word/%E7%B1%A0%E3%81%AE%E9%B3%A5-461502

 

今飼っているのはキンカチョウという鳥で2年ほど前格安で売られていた。健康に問題があるからではなくもう成鳥になっていて人馴れしていない事が安値の理由と思われる。

 

当初は近付くだけで警戒して騒ぐ様子が見られたが最近は水換えの為にカゴの中に手を入れても騒ぐことないところまで馴れてくれた。大変嬉しいが手乗りしてくれるところまでには至っていない。手乗りしてくれれば外に出して自由に飛び回らせることも出来るのだが。

 

日がな一日鳴いている「籠の鳥」。人はそれを風流と楽しむのだろうが、私には「出してくれ。自由にしてくれ。」と悲鳴を上げているように聞こえて仕方ない。

 

いとしこいしさんの漫才のコーヒー好きならコーヒーを入れないというのは面白いボケだが、本当の動物好きならペットを飼うべきではないのではないだろうか。