怖い、怖いでは始まらない

和歌山県箕島高校野球部が春夏連覇を成し遂げた1979年、後援会が「栄光への道」という立派な書籍を発刊した。非売品なので本来私は購入出来なかったのだが母親が同校の卒業生なのでその伝で手に入れた。

 

その巻末で尾藤監督はこんなことを書いている。「平凡な選手は試合で活躍することを想像しながら練習します。優秀な選手は試合でどんな事が起こるか考えながら練習します。」

 

先日の和歌山での震度5弱以来、日本各地色々なところで地震が多い。土曜日のニュース番組でもその事を取り上げていた。そこでの解説は

東日本大震災以来日本列島は大地変動の時代に入った。最近頻発している地震もその余波。これからもっと増えると思われる。

南海トラフ地震2035年プラスマイナス5年の間に100%の確率で起こる。最大震度7、30メートルの津波が早いところでは2分で襲ってくる。

南海トラフ地震が起こるとかなりの確率で富士山の噴火を誘発する。富士山が噴火すると首都圏にも甚大な被害が及び日本経済は壊滅する。

 

あー嫌だ、嫌だ。100%なんて言われてしまったら一体どうすれば良いのか。想定内で1番早い2030年でも私は70歳を過ぎている。それでなくても身体のあちこちに老いの影を感じる今日この頃、70歳にもなって避難所での生活に耐えられるだろうか。こう見えても小心者なので自分のいびきに気を遣って間違いなく睡眠不足になる。あっ、それ以前に助かっているかどうかも分からない。そんな大変な日々を送るくらいなら一層Xデーまでに死んでいた方が気楽かも、と弱気な考えも頭をもたげる。

 

妻に半ば真剣に引っ越し話を持ち掛けたが軽く鼻であしらわれた。どうしてあんなに逞しいのだろう。まあ、阪神大震災の時も私が起こすまで気付かなかった位だから南海トラフ地震の時も・・・。それはないか。

 

と、言いながら我が家では家具の固定、防災用具、非常食の準備、何ひとつしていない。起こったらどうしようとばかり考えている。尾藤監督の言う「平凡な選手」と同じだ。天国の尾藤監督に「優秀な選手」と誉めてもらえるよう実戦での備えを考えての準備を始めねば。まあ、来年でいいか。

 

番組で言っていたが地震の備えとして水とチョコレート、ペンライトを持っておくといいとの事。参考までに。