疑惑

7年前の5月6日父が息を引き取った。幸い私達夫婦はその瞬間に居合わせることが出来た。主治医が駆け付け、脈や瞳孔をチェックし「ご臨終です。」と言いかけた時、妻が叫んだ。「母がまだ(来ていない)なんです!」医師はさも慣れた様子で「では待ちましょうか。」

 

十数分後母が到着し医師が改めて「皆さん揃いましたか?」と確認した後改めて死亡宣告が告げられた。従って公の文書にはその時間が死亡時刻として登録されていると思う。

 

うちのようなただのいち家庭でなら誰がいつ産まれようと亡くなろうと世間に何の影響を及ぼすこともない。しかし人によってはそうとは言い切れない場合も出て来る。もう何回も書いているが昭和天皇、公には1月7日に崩御された事になっているが本当にそうか。もし年末の今頃亡くなっていたらどうなっていただろう。ご体調が優れないというだけで忘年会や新年会を取りやめる会社が少なくなかった。松下電器でも職場単位での宴会は中止、個人の飲み会までは禁止されなかったが予約する時には会社名を出さないよう通達が出た。

 

もし実際は年末に崩御されていて、その通り発表されていたら宴会の中止どころではない。緊急事態宣言並の営業制限が広がっていただろうし、テレビも年末年始、娯楽番組は一切放送出来ない。一体とれだけ混乱が広がっていたことか。そう考えると発表を遅らせたのでは、との疑惑も信憑性が出て来る。

 

例の放火犯が重篤な症状が続きを罪に問えない可能性もあると言う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/8216a322ae0e1dba0df3860d89407141a75f361f

 

亡くなった生命が返ることはないとは言え、一切の動機が分からなくなると思うと堪らない。それ以上に不可解なのはこの犯人の身内の話が少ない事だ。週刊誌によると四人兄弟の2番目、離婚しているが子供もふたりいるとのこと。両親は亡くなっているとしても6人の元家族はいることになるが今のところ取材に応じたのは兄のみ。

 

何も身内を晒し者にせよと言うつもりはないがこれだけの大事件を引き起こした犯人だ。もはや本人の口から語られることない動機に思い当たる節などないか幼少時の思い出含めもっと語るべきだと思うのだが。

 

この事件がそうだとは思わないが余りに少ない関係者の話は却って疑惑を生む。私の言う疑惑とは犯人は別に居るのではないかと言う疑惑だ。

 

ダ・ヴィンチ○作目の絵画発見?というドキュメンタリー番組があった。本当なら今世紀でも何本かの指に入るビッグニュースだ。

 

実際は画家、画商、評論家3者が手を組んだとんでもない大詐欺事件だったのだが、その趣味を持つ富豪に「真作である事は○先生の鑑定済です。但し貴方だけに紹介するので絶対に口外しないで下さい。」そう言われれば何十億でも出す人が居るという。完全犯罪の成立だ。

 

繰り返し言うがこの事件の犯人はこの男で間違いないだろう。しかし、今まで絶対におかしな事件がなかったと言えるだろうか。重大な事件の犯人がある超VIPの息子だったとする。ある日その息子と年齢背格好の似た貴方の元に見知らぬ人が近付いてきて「身替りに犯人になって欲しい。謝礼は欲しいだけ渡す。刑務所からは直ぐに出すし、希望なら整形手術もする。」貴方は絶対に断る自信があるだろうか。

 

父親臨終時の思い出からつい連想が膨らんでしまった。