あさま山荘事件50年

あさま山荘事件から50年か。これをはっきり覚えているのだからやはり相応の歳なのだということを痛感する。

https://www.sankei.com/tag/topic/affairs_114/

 

事件発生から数日間、学校から帰宅するとテレビのワイドショーは連日現場からの生中継。延々と同じ光景を放送しているのだが不思議と飽きるということがなかった。

 

はっきり覚えている、と言ったがまだ12歳。事件の背景とか影響までは考える由もなかったが子供心に思ったのは人質になった女性が大層べっぴんさん(美人)だったこと。犯人の人質に対する態度が紳士的だったこと。

 

人質の女性が解放後のインタビューで「トイレはひとりで行かせてくれました。」だったか「トイレの時は目を逸らせてくれていました。」と答えていたことを覚えている。

 

「なんや、ええとこあるやん。」と思っていただけに、その後判明したいわゆる「総括」の名の下に行われていた凄惨なリンチ事件には驚くとともにガッカリした。

 

このガッカリという気持ちは何だったのだろう。体制への反対派への子供心ながらの共感だったのだろうか。中学生の時、友人のM君がある日掃除当番をさぼった。その事を担任に咎められ「○君もさぼっているではないか。」と言うと「君がそんなことを言ったらあかんやろ。」と言われた。その時に感じた反感に近い。「俺を勝手にいい子ちゃんだと決めつけるなよ。」でも本当のワルにはなりきれない。そんな鬱憤。