上島竜兵さんと徳川家茂公〜優しすぎた人

よく聞く例え話で、グラスの水が半分なのを見て「まだ半分ある」と思う人と「もう半分しかない」と思う人がいるという。私は間違いなく後者だ。

 

熱帯魚のエサに冷凍赤虫(ユスリカの幼虫)を与えているが、先日いつも飼っているものがなく、違うメーカーの赤虫を買った。所詮ボウフラ、大した違いは無かろうと思っていたのだが見向きもしてくれない。店に電話するといつも買っていた赤虫は当分入って来ない上に、返品交換は出来ないと言う。

 

幸い、別のペットショップにいつもの赤虫があるらしいので今から買いに行くが問題は買ってしまった赤虫だ。6枚買って、ひとつ開封したので5枚未使用品が残っている。処分するにはもったいないがいつまでも冷凍庫のスペースを専有させる訳にもいかない。

 

それにしてもなぜ初めてのものを6枚も買ってしまつたのだろう。後悔の念が頭から消えない。正にグラスに水が半分しか残っていない、の裏返し。誰か魚を飼っている方、貰ってもらえませんか?

 

 

ダチョウ倶楽部上島竜兵さん自殺。これは少なからずショックだ。かくいう私は似ていると言われたことがある。顔が、と言うより体型や雰囲気が似ていたのだろう。それは自分でも分かるような気がする。

 

今日のワイドショーもこの話題で持ち切りだった。皆それぞれに思いを述べていたが真の理由は本人にしか分かるまい。いや、本人にも果たして本当に死ななければならない程の苦悩だったのか分からないままだったのではないか。

 

ただ皆が口を揃えて言っていたのが本当に優しい、後輩にも新人にも腰の低い、気遣いする人だったということだ。

 

早朝娘からラインで上島さんの訃報を聞いたとき私はたまたま録画で「につぽん歴史鑑定」という番組を見ており、今回は14代将軍徳川家茂を取り上げていた。家茂は実に心優しい人でこんなエピソードがあるという。

https://yuru2club.com/wp/?p=872

 

自分(将軍)の目の前で家庭教師がお漏らしした。普通なら「無礼者!」と激怒するところだ。そうなると家庭教師も厳罰は避けられまい。「気にするな。」と声を掛けても周りの者には知れる。私ならどうしていただろう。私も結構気遣いする方だと思っているがせいぜい気付かなかった振りをするくらいしか思い付かない。でもそうするとこの家庭教師に本当は気付いていたのではないか?と余計に心に重荷を背負わせることになる。

 

処が家茂公は家庭教師に水をぶっかけるという自身の乱行に見せかけて見事彼の危機を救ったばかりか失禁という彼自身の恥辱を隠すことにも見事成功した。

 

こんな根っから心優しく、気遣いの出来る家茂公、激動の幕末期の心労も災いしたのか若干20歳の若さで亡くなっている。

 

上島竜兵さんと家茂公、私にはこのふたりが重なって見える。