ハネムーン

問題。ハネムーンサラダとはどんなサラダ?

答えはレタスだけのサラダ。理由は

レタスアローン=Let us alone.

分からない人はパス。

 

少し前(と言っても私たち初老の少し前は平気で20年前だったりする)、新聞で読んだ国際線フライトアテンダントさんのインタビューが忘れられない。

「昔と今の新婚カップルで何か違いはありますか?」

「そうですね。昔は窓側の席には大抵男の人が座っていました。処が何年か前から女性が窓側に座ることが増えました。でも今は男性、女性特に差はないですね。」

 

「ただひとつ違うのは前はおしぼりでも飲み物でも通路側の方がふたつ取って相手に渡すのが殆どでしたが今はカップルでもひとつずつ取ることが多いですね。」 なるほど。

 

コロナで海外旅行が遠ざかって久しい。私は歳のせいか出不精(デブ性ではない)になってしまったが、妻は死ぬまでにイタリアだけは行きたいそうだ。私はどこか1箇所といえばピラミッドを見たい。どこかイタリアとピラミツドを巡るツアーはないだろうか。

 

イタリアは元々ハネムーンで行く予定だった。旅行会社の名前は忘れたが我々の理想通りの行程のツアーがあり そこにはイタリアも含まれていた。処がそのツアーが定員不足で挙行出来なかったのだ。結局行ったのはJTBのパッケージツアー。料金はひとり418千円。これはハッキリ覚えている。自分で出したからだ。松下電器の社員割引で5%引いてくれた。大企業にいるとこんな特典も馬鹿にならない。

 

ツアーと言っても新婚旅行専用のパックなんてものはなく、もし我々以外に新婚がいなければ目立つなあ、と話していたがその心配は無用だった。大安日曜日の翌日出発、しかもメインの行き先がドイツロマンティック街道となれば20組ほど居た旅行客で一組以外は全て新婚だった。この一組だけの旧婚(?)カップル、親よりは若く見えたので当時40〜50歳だったと思うが、これが素晴らしいご夫婦だった。

・名所、絶景スポットではすすんでカメラマンを買って出てくれる。

・バスや列車、レストランなどでどうしても隣同士で座れない時は率先して離れて座ってくれる。

・団体の記念写真ではすすんで後方に下がってくれる。

 

旅行に来ていたカップル全てが「我々も将来あんな夫婦になりたいね。」と思ったに違いない。あれから30数年、我々夫婦は果たしてあのような夫婦になれているだろうか。同じことが出来るだろうか。正直に言うと10〜20年前なら出来たと思うが今は分からない。

 

自戒を込めて言うが60を過ぎて却って頑固になっている。新婚さんはこれから何回でも旅行出来るが我々はそうはいかない!と考えてしまいそうな気がする。

 

そんなことに気付けているだけまだマシだ。そうしておこう。