超一流と一流(天才と秀才)

果たして炭酸水(ごとき)に味の違いなんてあるのだろうか。あると思う。酒の割材としてほぼ毎日使っているが最近は専らウイルキンソンのレモン味を使っている。私にしてはやや贅沢な買い物だが、それというのも業務スーパーで55円/本という安価で売られていたことが大きい。ドン・キホーテでは69円だかは如何に安いか分かる。

 

そのドン・キホーテで買い物をするとアプリにアンケートが届くので上記の事情「炭酸水が業務スーパーより高い」を書いた。それからほぼ1週間、今日業務スーパーに行くと当該の炭酸水が65円に値上がりしているではないか!まさかとは思うがドンキから「業務さん、あまり安く売られたら困りますな。」との申し出でもあったのだろうか。もし、そうであれば業務スーパーで炭酸水を買っていた人にお詫びしなければならない。

 

 

毎日楽しみに見ている「クイズ脳ベルSHOW」に出演したボイストレーナーの回答者が今まで教えた中で一番印象に残っているのは?という質問に対しone ok rockのTAKAが圧倒的に凄かったと言っていた。私はTAKAの歌も曲も知らないが森進一、森昌子の子供と聞けばサラブレッド中のサラブレッド。さもありなんとは思う。

 

その森昌子さんも上手さでは息子には引けを取るまい。何しろ美空ひばりさんが「私はおまり人を褒めるのは好きじゃないけど貴方は本当にお上手ね。」と言ったのをこの耳で聞いている。

 

ネットは有り難いものでそのふたりが共演している動画が掲載されている。

https://youtu.be/aCPj283Uuxg

 

如何だろうか。森昌子さんも充分に上手い。唄だけでこれだけ聞かせる歌手はそうはいない。トップクラスの歌唱力であることは全く疑いの余地はない。しかし一度美空ひばりさんが唄い始めるとどうだ。明らかに会場の空気が変わる、このことはけして高音質と言えないこの動画からも充分分かる。

 

音楽でも美術品でも生で接しなければ本当の価値は分からないと言われるがテレビで見てもこれだけ「凄い」のである。映画評論家の荻昌弘さんがフルトヴェングラーの演奏を「心臓を鷲掴みにして揺すぶられるような」と表現したが美空ひばりさんの生のステージに接する機会のあった人々もきっと同じような感動を覚えたに違いない。

 

頑張れば二流は一流になれる。でも超一流にはけしてなれない。単なる一流と超一流(秀才と天才と言い直してもよい)の差はかくも大きいのだ。

 

分かったか。「かなわない夢はない」なんて甘っちょろいこと、二度と言うなよ。