40年前の入社式は当然4月1日の予定だった。それが突然3/31に繰り上がった。社長のスケジュールに急遽VIPの来客が入ったとのこと。1日繰り上がった分の給料はどうなるんだ!当時の私は勿論そんなこと、考えもしなかった。むしろ、そんなVIPが来るなんてやはり大会社は違うなあと秘かに誇りに思った。
入社式の社長の話にこんな内容があった。
ある人が歩いていると1人の青年が煉瓦を積んでいる。「何をしているの?」聞くと「見ての通り煉瓦を積んでるんですよ。」素っ気なく彼は答えた。
その後しばらく歩いているとまた別の青年がやはり煉瓦を積んでいる。同じ質問をすると彼は目を輝かせながら「はい、僕は大きな大きな壁を作っているんです!」
「底辺の仕事ランキング」記事に苦情殺到。
https://news.yahoo.co.jp/articles/afc395511b4316d52e74df6bcab947ca920ac50d
当該記事は読んでいないが、こんなタイトルを出せば炎上することは分かっていたと思う。それをテレビ始めマスコミが取り上げるものだから多くの人が知る結果となった。出版社はしてやったりだろう。
「信じられない非常識な内容。」
「職業に貴賤はない筈。」
口では皆そう言う。でも本心からそう思っているのか。正直に言うが人間の心から差別心が無くなることは絶対にない。私の大学時代の友人の知り合いが某都市銀行の就職面接で第一希望は地方銀行だと言ったところ面接官が真っ赤な顔になって「当行を何と考えているのか!」と怒り狂ったらしい。そう都銀は地銀を下に見ているし、同様にキー局は地方局を下に見ている。
三顧の礼を尽くしても地方局なんか見向きもしないような大物コメンテーターが全国ネットの番組で職業に貴賤はない?考えればこんなアイロニーもあるまい。
「ママが勉強しろ、勉強しろってうるさく言うのはあなたにいい学校に行っていい会社に入って欲しいからよ。パパみたいになってもらっては困るからよ。」
映画やドラマでよく聞くセリフ。もし、本当に職業に貴賤はないのならいい会社も悪い会社もない筈だ。ましてやパパみたいになって欲しくない?何をぬかすか。
職業に貴賤はないなどと大上段に振りかぶった綺麗事を並べる前に先ずはこんな聞き捨てならないセリフを撲滅しろよ。