西九州新幹線が開業

関西国際空港ができたとき堺屋太一さんだったか竹村健一さんだったか「これから和歌山の時代が来る」と予言した。根拠は関西を関東に例え、今までは大阪〜神戸(東京〜横浜)間が栄えて来たが成田空港ができて東京〜千葉間も栄えた。ちょうど千葉と同じ位置関係にあるのが和歌山。だから和歌山も、というものだった。

 

このとき、たまたま一緒にテレビを見ていた父親が「そんなことあるか。和歌山は扇風機の裏側だから余計衰退するわ。」と捨てゼリフを吐いていたが、残念ながらこの件だけは父親の予測に軍配が上がったようだ。

 

関空ができて1番影響が大きかったのは大阪とのアクセスだ。ご存知のように大阪市和歌山市の間にはJR阪和線と私鉄の南海電鉄があるが大阪発の電車の2本に1本が関西空港行きになってしまい、著しく不便になった。更に阪和線に至っては所要時間まで大幅に伸びてしまった。関空ができる前、和歌山〜天王寺間は追加料金不要の新快速で45分で行くことが出来た。今は1時間20分も掛かる。ほぼ2倍だ。

 

西九州新幹線開業。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6439535

こんな短い距離の新幹線、何の意味があるのか。たまたま次の朝のニュースを見たが初日の前日は終日満席だったが2日目は結構空き席も目立っていたという。

 

新幹線が停まる駅の近くに住む人は良いだろう。でもその沿線の人はあおりを食って在来線の本数が減って却って不便になっている。

 

鉄道だけではない、夜に高速道路を大阪方面から南に走らせると関空道との分岐を過ぎると急に灯りの数が減って道が暗くなる。当然安全運転にも影響が出よう。

 

中央のおえらいさんは便利さだけではなく、地方に住む住民の生命も軽く見ているらしい。