10月値上げラッシュ 6500品目以上!

我が家の定番商品のひとつにP社の○燻というソーセージがある。子供達もこの商品のファンで帰省した折などによく持たせていた。この○燻、元々大袋は630グラム入りだったのだが、少し前ふと気付くと600グラムになっていた。それが3日前、たまたま入ったスーパーで見ると550グラムになっている!勿論この間値段は変わっていないので実質的な値上げと言える。

 

まあ、これなどまだ可愛い部類でもっと大幅な値上げをした商品は他にいくらでもあるだろう。

 

10月値上げラッシュ、6500品目以上

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220928/k10013840981000.html

 

高度成長期時代の物価の推移がどんなものだったのか記憶にない。しかし、あの頃は給料も上がった。

 

しかし今の値上げは違う。給料が上がらない。値上げは直接家計を直撃する。

 

それと、これは大事なことだが少し前までの給料が上がらない代わりに物価も上がらないデフレの時代とは明らかに違うことがひとつある。ここ何年かは家電や自動車などの工業製品の値段が上がっている事である。

 

先日某社ディーラーである車の見積もりを出してもらった。勿論冷やかしで買う気などないが。その金額を見て驚いた。私が6年前に買った車のそれより数十万円以上も高いのだ。しかも私の車は1500cc.、見積もりの車は1000cc。つまり車格は私の方が上。どちらもハイブリッド、グレードも装備品もほぼ同じ。安全装備が必須になったなどの事情はあろうがこの値上がりはあまりにも大きい。

 

家電製品も同様。一時この業界に身を置いた者として今まで、つい最近まではたとえ値上げしても5000円値上げしたら1万円分の、少なくとも値上げ相当分の性能の向上はあったと言えた。中には品番を変えただけで性能はほとんど変わらないという例もあったがその代わり価格も上げなかった。

 

しかしその余裕も最近はなくなってきたようだ。個々の商品については触れないがユーザーレビューなどを見ると「明らかな改悪」、「これで値上げは信じられない」という書き込みが目立つようになってきた。

 

大手の、商売に長けた会社はそれでもしばらくはしのげるだろう。しかし、私が先日CDプレーヤーを買ったメーカーなどがその一例だが、元々利益より良いものを作りたいという一心でものづくりをしてきた中小メーカーなどは商売を続けていくことそのものが苦しくなっている。この会社も小幅な値上げを繰り返すことで何とか持ちこたえてきたが、原価のあまりの急な値上がりに遂に商品そのものの生産中止を決断せざるを得なくなった。こうなってくると会社の経営に関わる。

 

今日の一斉値上げが後になって何かの始まりの日になっていないことを祈るばかりだ。