昔、関西はもっと活気があった

大学入試にせよ、就職にせよ関東の学校や会社を候補に考えたことはなかった。反権力、半中央の意識は昔からあったが、そんな理由で忌避していた訳ではない。恐らくだが40年前の関西は関東に勝るとも劣らない活気と魅力があったのだと思う。それに吉本新喜劇はじめテレビ番組は圧倒的に大阪制作のものが面白かったし。

 

(話は脱線するがあの頃の芸人は三枝さんにせよ、やすしきよしさんにせよ、どれだけ全国区の人気を得ても大阪を拠点に活動していた。ちょっと売れたら東京に進出してしまう今の図式が出来たのはいつからだろう。まあ、ギャラが段違いらしいから彼らの気持ちも分からないではないが、一流選手が皆メジャーに行ってしまう今のプロ野球と同じで寂しさを禁じえない。)

 

そんな中で大阪制作を貫く名物番組のひとつ「探偵ナイトスクープ」で初代秘書を務めた松原千明さんの訃報が飛び込んてきた。64歳、まだまだ若い。って私と1歳しか違わないではないか。妻と夕食を食べながら見ていたニュースにその報せは飛び込んできた。その時妻が「自殺と違うん?」と言った。何を根拠にそう思ったのかは分からない。だが今朝のワイドショーを見ているとほぼ自殺で間違いなさそうだ。

 

そう言えば先日亡くなった村田兆治さんも自殺ではないかと一部週刊誌が報じている。二人に何があったのかは知らないがどれだけ栄華に恵まれた人生を送ろうと最後が自殺というのは余りに哀しい。

 

松原千明さんがお相手を務めていた探偵ナイトスクープの初代局長は上岡龍太郎さん。アットホーム路線の西田局長、松本局長と違って非情で冷徹、面白くないスクープには「今回は失敗作やね。」、「一体何をやりたかったん?」と容赦がなかった。

 

 

10代孫娘に性的暴行。https://www.sankei.com/article/20220905-4H4U4HOZRZPS7AU26B5RX7CSDM/

 

恐ろしく頭の切れる上岡龍太郎さんだがコメンテーターは向かなかったと思う。このニュースも普通なら「孫に暴行するなんて信じられない。この子に心の傷が残らない事を祈ります。」といった無難なことを言うだろう。

 

上岡さんなら何と言うか。

「今どきの子供は色気付くのが早い。男なら相手が孫でもムラッと来るのは当たり前。」このくらい言ったのではないだろうか。いや、これが男の本音なのだ。私とて娘や孫娘はともかく、相手が息子の嫁ならば絶対に変な想像すらしないという約束は出来ない。勿論大半の男はそれだけで終わるのだが。

 

前にも書いたが痴呆症になった老人でも若い看護婦さんが来ると明らかに上機嫌になり、中にはお尻を触ったりする人も居るらしい。

 

そう言えば次女の息子、2歳を過ぎ最近ようやく人見知りが無くなり誰にでも懐くようになったが人見知りが激しかった頃でも若い女性、特に美人には自分から積極的にアプローチしていたとのこと。男は生まれたその時から死ぬ瞬間までスケベなのだ。(勿論、女も同じと思う。)

 

上岡さんならこう言っただろう、というのはあくまで推測でもし外れていれば謝らなければならないが今のテレビはもっと本音を言ってもよいと思う。

 

スピードの出し過ぎで事故を起こした奴には自分らが死ぬのは勝手だが他人は巻き込むなと言ってもいいし、サッカーなんか何が面白いのかさっぱり分からないと言う人がいてもいい。先日の梨泰院での事故も気の毒とは思いながらもあの馬鹿騒ぎには眉をひそめていた人も多い筈だ。

 

そんな色んな意見があると番組もより一層面白くなることは間違いない。その意味でも上岡さん引退後、その路線を引き継いでいたやしきたかじんさんが思わぬ若さで亡くなったのは残念でならない。

 

たかじんさんが亡くなって関西の活気や魅力が一段も二段も下がったような気がしてならない。今ほど関東と関西の地盤格差が拡がっていたなら私も東京を目指していたかも知れない。もし東京に行っていたらその後の人生はどうなっていただろう。寒いので布団の中で考えよう。