好きな芸人

流行り廃りがなく、実力本位のように思われているクラシック音楽だがルックスやスター性を前面に押し出してPRしていることは確かでジャケットにいつまでも若い時の写真が使われていたりする。また新人音楽家がデビューする時は各社知恵を絞って宣伝コピーを考える。ラザール・ベルマンというソ連のピアニストが出て来た時は既に有名だった先輩ピアニスト、ギレリスの「私とリヒテル、4本の腕でも彼に敵わない」という言葉が使われた。しかしこう言っては何だが、ギレリスとリヒテルでは格が違い過ぎ、よく友人のM君とあの言葉はリヒテルの了解を得ているのだろうかと冗談交じりに話したものだ。

 

 

 

たけし「上沼恵美子さんより今の漫才師の方がうまいよ」

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/115123?page=1

このニュースを聞いて上のギレリスの話を思い出した。この言葉、上沼恵美子さんは知っているのだろうか。今の漫才師の方がうまい?そんな人どこに居る?ツービートより上手い漫才師は当時からいくらでも居たが、千里万里より上手い女性漫才コンビは過去現在、少なくとも私は知らない。例として挙げている野球のことはよく分からないが、今の漫才の方が上というのなら自分たちの漫才はいとしこいしさんより上だったと言うのか。

 

たけしさんはコンテストの審査員を引き受けない理由として皆自分より上手いから審査なんか出来ないと言うが、それって暗に審査を引き受けている人を批判していないか?それとも自分たちは面白くなかったことを自覚しているのだろうか。だからと言って同時代の仲間を引き込むなよ。

 

 

私が好きな芸人と言って最初に浮かぶのはブラックマヨネーズ、特に吉田敬さんだ。何と言っても白浜を愛してくれているのが嬉しい。何かの番組で話していたが小杉さんは既に東京に家を構えたらしいが吉田さんは関西に家族を住まわせているらしい。理由はこの先もずっと東京に住むことに抵抗があるからと聞いて益々好きになった。勿論小杉さんも好きだ。これだけ面白いのにあまり売れ過ぎず、特に女性ファンが多くないことが余計彼らを好きにさせる。

 

前に触れたおいでやす小田さんの本に沢山の芸人が出て来るが大好きな芸人として唯一名前を挙げているのもブラックマヨネーズだ。小田さんも好きだが大声芸人の先輩、アンジャッシュ児島さんも好きだ。

 

元々反骨精神が旺盛なせいか昔はファンでも売れてくるとあまり好きではなくなる傾向がある。千鳥は元々好きではなかった(好き嫌い以前にどこが面白いのかさっぱり分からない)が、かまいたちも何か嫌味な感じしかしなくなってきたし、サンドウィッチマンの一見コワモテ実はいい人というパターンも飽きてきた。その点、鬼越トマホークはいい。怖さが生々しい。ダイアンも好きだ。

 

いわゆる一発屋と呼ばれる芸人の中ではヒロシや髭男爵は好きだがギター侍やゲッツは当時から好きではなかった。(もはや名前も思い出せない。)

 

以上思いつくままに好きな芸人を挙げてみた。100%全くの個人的な好みだが何かの関連性があるようにも思う。