コロナ1000日

昨日(2/10)のトップニュースは民放、NHKとも首都圏の大雪一色。東京の人が何人滑って転ぼうが車が何台スリップしようが、そんなことルフィやトルコの大地震より優先して報道すべきことか。

 

もっとも我々関西に住んでいる者はまだマシな方かも知れない。何と言っても大阪には独自の番組作りが出来る準キー局が4つもある。全国には民放が2つしかない地域も結構あるのだ。

 

コロナ1000日を題材にしたこの番組も東京以外では在阪の局にしか作り得ない顔触れと内容のものであった。池上彰さんが東京のキー局以外に出るなんて、そうはない。知らんけど。https://news.yahoo.co.jp/articles/84bb030e43d598feb4a09cf4b787fb72f46d94c5

 

コロナ1000日か。色々あったな。番組で特に感動したのは心斎橋のお好み焼き屋さんの話。外出制限で客が減り、少しでも来てもらおうと全メニュー1割引きを実施した。それでも客足が中々戻らない中、来てくれたお客さんの精算時「今1割引きしていますので○円です。」と言うと「お前、それ違てるやろ。」何か間違ったのかと聞き返すと

「わしは応援するために来てるんや。値引きしてどうするねん。これからも来るで。」

 

いかん、書いていてまた涙が出てくる。

 

勿論こんないい話ばかりではない。私もこの番組を見るまで知らなかったが休業要請が出ている中、やむなく開業している店への脅迫や嫌がらせがあんなに酷かったとは。スプレーで落書きされたり、脅迫状が来たり。そう言えば休業要請に応じずに開店しているパチンコ店の店名を公表したり、開店の行列に並んでいる客をまるで犯罪者のように映し、我々も「この非国民め!」という眼で見ていたことを思い出す。あの頃は国民全体の神経もおかしくなっていたのだ。

 

私が個人的に一番腹立たしく思い出すのは番組では取り上げなかったが我れ先にとワクチンを争奪しあった人間の醜いエゴだ。

 

特に市長(町長)は保健所の管理者だから医療関係者だと屁理屈を付けていち早く接種を受けた一部政治家、部下に命じて無理やり接種枠を空けさせた大企業の会長夫婦、思い出すだに腹が立つ。

 

「朝元気だった人が夕方には生死の境を彷徨っている。」確かに初期の頃は正直恐怖で仕方なかった。とにかく早くワクチンを受けたい。多くの人(特に中高年者)はそう願った。私も勿論そのひとりだ。だからこそ、上記のような自分さえ良ければの輩には腹が立つ。死ねばいいのに、とさえ思う。

 

マスクの着用も3/13を以て個人の判断になるという。残る心配は特に小中学生の中にマスクを外すことを嫌がる子供が出て来るのではないかということだ。黙食や休憩時間もなるべく会話しないで過ごすことに慣れてしまっていることも心配だ。

 

実を言うと私もマスクをしていたお陰で太ってパンパンになった顔を隠すことが出来ていたというメリットがあったのだけどね。