不都合な真実2

昨日、今日と萩津和野をメイン目的とするツアーに参加してきた。今帰りの新幹線内で認めている。

 

旅行の仔細はまたにするが今回も行く先、行く先での土地の人のおもてなし、観光客をもてなす心がが身に沁みた。これといった産業もない、だから観光で食べていくしかない。皆が皆そう思っているかどうか知らないが本当に心が洗われる。それに比べて・・・、やめておこう。

 

 

ある人がオーストリア人の友人に聞かれた。

「ウイーンで1番人気のある音楽家って誰だと思う?」

「うーん。ウイーンだからベートーヴェン?それともシューベルト?いや、やっぱりモーツァルト?」

「違うよ。マドンナとマイケル・ジャクソンに決まってるじゃないか。」

少し前の小噺。お後がよろしいようで。

 

ことほど左様に我々が思い込んでいる常識と実際のその国の事情は異なっている。だからイチローや大谷の知名度がそれ程でなかったとしても何も不思議なことでも悲しむべきことでもない。例えば私はクラシック音楽が好きだが一般の人に指揮者の名前を10人挙げろと言われても殆どの人が答えられまい。10人どころか5人も挙げられないのではないか。せいぜいカラヤン、後は息子の七光りで小澤征爾の名前が出るかどうか。私なら30人以上簡単に諳んじられる。日本人は野球が好きだからと言って他所の国の人も野球好きとは限らない。同じことだ。

 

たまたま見た海外のコンサートの番組で小澤征爾が熱狂的な拍手を浴びていたからと言って小澤征爾がその国の誰に聞いても名前を知っている訳ではない。大谷が球場で人気があったとしても国民皆が知っている訳ではない。それも同じことだ。

 

いや、そんなことはどうでもいい。もし野球ファンの心証を害したのならお詫び申し上げる。これからもWBCは全世界が注目していると信じて応援してください。

 

私が気になる、というか嫌になるのはここにもマスコミの世論誘導、強者優先、中央優先の気配がここそこに感じられることだ。真実を伝えることがマスコミの使命。口を開けばそんな綺麗事を言うくせにアメリカでWBCはどう見られているのか真実を何故伝えない?

 

理由はひとつ。WBCは数字(視聴率)を稼げるからだ。スボンサーが巨額の金を出してくれるからだ。だからマスコミ全社挙げて真実を伝えないのだ。アメリカでは誰も見ていないし、関心もありません、なんて口が裂けても言えない。国民を騙すことなんか、なんの痛痒も感じていないに決まっている。

 

加えて言えば東京ドームでの一次リーグ、今回の投手陣なら誰でも抑えられそうなのに何故わざわざ大谷、ダルビッシュ、佐々木朗希らに投げさせたのか?栗山監督がマスコミに配慮した。そんなことはないと言えるのか?

 

もう一度言う。マスコミにはこれだけの国民の意見を左右するだけの強大な力があるのだからもっと弱者の立場のことも考えてくれ。野球やサッカーだけがスポーツではあるまい。東京や関東だけが日本ではあるまい。

 

おい、NHKさんよ。あんたところが1番酷いよ。方針を変える気がないのならいっそのこと受信料も負けてくれよ。