人生初のボランティア

LPレコードが再ブームだという。理由を聞くと(LPレコードの音の方が)心が落ち着く、ホッとすると言うが本当かね、という気がする。LPの音の方が好きと言う人に限ってCDの音は冷たい、刺激が強いと言うがそのLPも発売された当初はSPレコードの愛好者からは全く同じことを言われてきたのだ。少なくともずっとレコードを聞いていた私が初めてCDを聞いた時の最初の感想は「もう、元には戻れない」であった。HI-FI的な理由でレコードの方が良いという意見には頷ける部分もあるが、その話は今は置く。

 

そんなLPレコードだがCDに比べて優れていたことがある。それは付属解説書の読み応えが圧倒的に膨大だったことで、私など殆ど1から10までレコードの解説書を読んでクラシック音楽の曲や演奏者について学んだと言っても過言ではない。

 

その頃はクラシックだけでなくポピュラーミュージックもよく聞いていた。そしてそれらのレコードにもちゃんと歌詞カードと対訳が付いていて、不思議なものでその頃覚えた歌詞、対訳は今でもハッキリ思い出すことが出来る。例えばビートルズの「ア・ハード・デイズ・ナイト」の歌詞(日本語)は

「辛くて大変な1日だった。犬のように働いて、家に帰れば丸太のように眠るのさ。」

概ねこんな感じだったと思う。

 

この曲、この歌詞が頭に思い浮かんだのは昨日、先日の大雨で甚大な被害を受けた紀美野町にボランティアに行ってきたからだ。松下電器在職中も阪神大震災はじめ何回か動員があったのだかことごとくあみだくじに外れ、昨日が人生初の災害ボランティアであった。

 

紀美野町の被災状況https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230606/2000074611.html