四国でもコロナウイルス発生

今までコロナウイルスが発生していなかった四国(徳島)でも遂に患者が確認された。

 

四国の方には大変申し訳ないが、四国での発生の報に接し、正直ホッとしている自分がいる。

 

と言うのも近々四国に行く用があり、複数の患者を抱える私の県から行くと(車のナンバーで分かる)、迷惑ではないか、嫌な顔をされるのではないかと心配していたのだ。

 

勿論、純朴で人の良い四国でそんな目に遭う可能性は限りなく低いとは思っていたが、それには今回の病気が全国的に広がっていることも大きく、もし病気が一か所の特定地域で発生していたら、その地域は露骨に忌避され、差別されることは過去の事例が示している。

 

私の言う「過去の事例」とは1977年に和歌山県有田市で発生したコレラ騒ぎである。その時、有田の人々がどんなひどい目に遭ったか、関心を持たれた方は是非自身で調べて欲しい。私がここで再掲するのは忍びないが、例えばコレラは空気感染する病気ではないのに電車が有田を通過するとき乗客が一斉に窓を閉めたとか。一般に温厚で礼儀正しいとされる日本人だが、いざとなればこんな非常識な行動で被害者をより傷付けることに無自覚になるのである。

 

そして絶対に付け加えておきたいことがひとつある。この年の選抜高校野球で優勝した有田市箕島高校コレラ事件発生後、多くの対外試合ができなくなるなど練習にも多大な影響を受けてしまったことだ。夏はそれでも県大会の決勝まで勝ち残ったが結局甲子園出場は叶わなかった。繰り言ではあるが、この時の戦力、選抜での勝ちっぷりから考えると、もし万全の状態で夏の大会に臨めていれば一足先に春夏連覇を成し遂げていた可能性も充分あったのである。