最初の記憶は35億人

入院中の友人が電話をくれた。詳細は後日に譲るが早く退院出来ることを願う。

 

彼には結婚式で友人代表のスピーチをお願いした。

「いきなりプロレス技をかけてくるので皆怖がっていた。」

「女の子には全然人気が無かった。」

予想以上にボロカスに言われ、お蔭で大いに盛り上がった。そんな彼がスピーチの終わりに一言褒めてくれた。

「尊敬に値するのは結構物識りで・・・」

 

自分で言うのも気が引けるが私は結構物識りの方だと思う。子供の頃に読んだ雑学事典の内容をずっと覚えていることが大きい。

 

その頃覚えたもので主にエンタテインメントに関するものだけでも

・世界一売れたアルバムはビートルズアビーロード

・世界一売れたシングルレコードはビング・クロスビーのホワイトクリスマス。

・日本一売れたレコードは子門真人およげ!たいやきくん。(因みに2位はぴんからトリオの女のみち、3位は殿さまキングスのなみだの操。どんなもんだ!)

・世界一の興行収入を記録した映画は風と共に去りぬ

・一番多くのアカデミー賞を受賞した映画はベン・ハーで11部門。

・世界一有名な日本人はオノ・ヨーコ

等々いくらでも挙げられる。

 

しかし上記の内、今でも1位のものはいくつあるだろう。レコードの売り上げはマイケル・ジャクソン(日本は宇多田ヒカルとか)が抜いていそうだ。映画もタイタニック風と共に去りぬを抜いたと聞いた気がするがそれも随分前の話。

 

 

世界人口が80億人を超えたらしい。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20221115-OYT1T50115/

 

私が熱心に雑学事典を読んでいた子供の頃、世界の人口は確か35億人前後だったと記憶する。50年の間に45億人も人口が増えたのか。日本45個分、和歌山なら4500個分だ。もういいって。

 

その頃東京がニューヨークを抜いて世界一の大都市になったということも本で読んだ。今でも日本国内では圧倒的な規模を誇る東京だが世界ランキングでは何と30位!

 

日本全体の人口も今は11位だが当時は7位だった。このランキングもこれからもっと下がるだろう。

 

開発途上国出生率が高いのは家計を助ける働き手として子供が必要だからだという。理解できる。では日本は?夫婦だけでもいっぱいなのに子供など作る余裕はない。これもこれで分からないことはない。

 

うーん難しい。戦中戦後「産めよ増やせよ」という言葉があったように日本でも子供が働き手として期待されていた時代があったことは確かだが。

 

「親ガチャ」という言葉が今年の新語流行語らしい。どんな親の元に産まれたかで一生が決まってしまうがその親を選ぶことはできない。概ねそういう意味だが途上国ならさしずめ「子ガチャ」か。生まれてきた子供がどれだけ働いて家計を助けてくれるか産んでみなければ分からない。

 

日本では子供が産まれたら高校、大学まで行かせるのは当たり前、社会人になってからも結婚や住宅の取得に援助をすることも普通になっている。

 

反対に途上国では子供に教育も受けさせず小さい時から働いて家計を助けさせるのが当たり前。けして良いこととは思わないが食べられなければ始まらないのだから仕方がない。

 

では日本ではそのことに子供世代が感謝しているかと言うとけしてそうは思えない。口を開けば出てくるのは給料が上がらないことへの不満や今の高齢者の年金は自分達が負担しているのに自分達が受け取る年金は少なくなるばかりという愚痴ばかり。老害や親ガチャなんて考えればこんな悲しい言葉はない。

 

一体、日本と途上国、本当に幸福なのはどちらだろうとすら考えてしまう。

 

しかしこれだけははっきり言えることがひとつある。人口の減っていく国に明るい展望はないということだ。

 

話の主旨が変わってきた。私の知識も大半が陳腐化し、今の現実とは異なって来ているだろう。でも私は声を大にして言いたい。 

「世界一のポピュラー歌手はビートルズだ!」

「世界一の映画は風と共に去りぬだ!」