男女関係、変遷

数年前、甥(姉の子)の結婚式に出席したとき衝撃的な出来事が二つあった。

 

ひとつは新郎友人のテーブルに女性、新婦友人のテーブルに男性が座っていたこと。

 

もうひとつは会場のスクリーンに映された2人の思い出写真に旅行、それも日帰りでは絶対行けない場所への旅行写真があったことである。

 

「それって完全に婚前旅行やん!こんな写真、親族の前でさらしていいの?」即座に両親の座るテーブルを見たが、驚きで固まっているのか表情に変化は読み取れなかった。

 

家に帰り、早速このことを家族に問題提起した(家族全員出席)。妻は黙っていたが、娘2人(当時大学生と高校生)の反応は驚いたことに「何が問題か分からない。」というものであった。下の娘は婚前旅行という言葉も知らなかった。

 

嗚呼(ああ)ここまで日本人の貞操観念は落ちたのか。いや、貞操観念という言葉ももはや死語か。話す気力も消え失せた。

 

「同棲時代」という言葉が流行したのは我々より一世代上。つまり結婚前にXX(チョメチョメby山城新伍)したり、XXすること自体は昔からあり得ないことではなかった。でも、それを他人に、ましてや親族の集まる場で堂々と公開するなんてことは考えられなかった。(同棲という言葉にもどこか背徳的な淫靡な語感があった。)

 

かく言う私は?次回に続く。