栃ノ海という生き方

高校から大学に掛けて、私は大相撲の熱烈なファンだった。どの位好きだったかと言うと受験勉強中、どころか正に試験本番真っ最中の1月、3月場所もテレビ放映は最初(16時)から最後(18時)までかじりつきで見ていたくらい。これに対し親に何か言われた覚えはない。これはなかなか真似の出来ることではない。

 

大相撲を好きになる中で過去の力士や昔の大相撲についても勉強(?)するようになり、双葉山という一生の心の師を持つことも出来た。1年前の九州旅行で念願だった彼の生誕地、大分県宇佐市も訪問した。余りパックツアーには入っていない場所なので貴重な経験だった。

 

 

第49人目横綱栃ノ海さんが亡くなった。

https://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/202101290000306.html

 

49人目、という書き方に違和感を覚えられた方も多いと思う。49代目ではないのか。新聞やテレビでもそう書いてるぞ。

 

ここにも日本語の劣化が始まっている。

用語として間違っていると言う前に、日本語としておかしい。何代目という言葉は例えば総理大臣や最高裁判所長官のようにその時に1人しか居ない人物に用いる言葉で、横綱のように同じ時代に2人も3人も居ることがあり得る人物に用いること自体が間違い。確か日本相撲協会の決まりにも書かれている筈だ。(知らんけど。)

 

ほんの10年くらい前まではこんな言葉遣いに厳しい人がたくさん居て、誤用はけして許さなかった。処が最近では昔、誤用だ、おかしいと主張していた人まで「そこまで目くじらを立てることもあるまい。」などと言っている。俺は許さんからな。

 

だいぶん長くなってしまったので次に続ける。