地球に優しいなんて言うな

長岡鉄男さん、古いオーディオファンなら知らない人はいない。死後既に20年が経つが未だに著書が発売されるという稀有な存在だ。若い人でもよく使う「CP(コストパフォーマンス)」という言葉を日本で最初に使い始めたひとりではないか。

 

彼はオーディオ評論家であると同時に優れた文明評論家でもあり特に次の一文が印象深く記憶に残っている。

 

最近「地球に優しい」だの「地球が悲鳴を上げている」だの言う輩がいるがこれらは目上の者が使う言葉。多少温度が上がろうが、空気や水が汚れようが地球からすればオデキができた程度のもので痛くも痒くもない。「優しい」などの上から目線の言葉は使うべきではない。

 

全くもってそのとおり。返す一言とてない。

長岡さんがこの文章を書いたのは遅くとも20年以上前。まだ今程環境問題も広く問題視されていなかった筈。改めてその慧眼には驚かされる。私も全く同感なので「地球に優しい」なんて言葉は絶対に使わないようにしている。

 

こちらは産経新聞購読時代に一番印象に残った文章。これも本人は気付かずに失礼極まりない発言をしてしまった件。一読をすすめる。

https://heartail.blog.fc2.com/blog-entry-3051.html?sp