ジェンダーレス制服

音楽評論家の吉田秀和氏はベートーヴェンの英雄交響曲の第2楽章についてこんな風に書いている。「今からどこに行って何をしようとこれほど充実した時間を過ごせまい、と思うほど素晴らしい。」・・・実際は少し続くのだがそれはさておき。

 

NHKBSでチャップリンの「キッド」が放送された。数ある彼の作品の中でも一番好きな映画。1921年の作品だから100年前か。初めて見たのが1970年代前半だからそれからも既に半世紀近く経っている。しばしあ然。もちろんその後も数回、ひょっとしたら10回以上見ており各場面の細かいシーンまで頭に焼き付いている。録画もしているし、ブルーレイディスクもある。見ようと思えばいつでも見られるのに見始めるともうダメだ。途中で止めることが出来ない。ちょうど吉田秀和氏の評するベートーヴェンと同じ。僅か50分の作品の何と充実していることよ。

 

中でも何回見ても感動するのがチャップリンと子供が孤児院の役人に無理矢理引き裂かれる場面。俳優のジョニー・デップ氏はこのシーンについて「映画史上もっともパワフルなシーン」と呼んだ。これは、もう、見ていただくしかない。

 

 

https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20211119gg.html

 

トイレのジェンダーレス化に続いて今度は学生服か。もう付き合いきれないな。百歩譲って女子が男性の服を着るのは許せる。男子がセーラー服?ふざけるな。薬師丸ひろ子に申し訳が立たない。

 

男のスカートと言えばリオ・オリンピックの男子マラソンで先頭を走っていた選手を妨害した奴しか思い浮かばない。あっ、「あらびき団」にセーラー服を着てビアノを弾く禿げたおじさんが居たな。あれはお笑いだから許せるが。

 

そう言えば初めて海外旅行に行く時に貰ったガイドブックに万一現地でホモセクシュアルに声を掛けられた時の断る英語が載っており、何故か記憶に残っている。

「I am straight,」と言うらしい。

 

あれから丁度40年。あちらはさすがに進んでいらっしゃった。無論こんなもの真似をしてほしくないが。