チャップリンの自伝を読んでいて戦慄が走ったのはあまりの貧困で母親の精神状態が壊れていった、まさにその日の描写だ。
チャップリン7歳のある日、学校からの帰り道、近所の子供が声を掛けてきた。
「お前んちの母ちゃん、気が狂ったらしいぞ。」
「嘘つけ。そんなことあるもんか。」
「嘘なもんか。さっきお前の母ちゃんがクリスマスプレゼントだと言って周りの家に炭を配ってたらしいぞ。」
無我夢中で走って帰ると母は窓際でぼんやりと外を眺めていた。息を切らせている私にどうしたのかと聞くので近所の人に母さんが気が狂ったと聞かされたと言うと「バカね。そんなことある訳ないでしょ。」と笑って答えたがその眼には力がなく、明らかに昨日までの母の顔ではなかった。
〜それから程なくして母は精神病院に強制収容されチャップリン兄弟は孤児院に引き取られることになる。〜
概ねこんな内容だったと記憶するが淡々とした筆致が却って迫力を倍加させていた。
リッカーミシンの倒産も社員が知ったのはテレビの速報を見た一般顧客からの電話だった。電話を受けた者は最初は本当のこととは思わず「馬鹿な冗談やめてくださいよ。」と答えると今すぐテレビを見てみろと言われ、職場のテレビを着けると・・・。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230406/k10014031051000.html
勿論、99.9%事故だと思う。搭乗していた方にはお気の毒としか言いようがないが事故であって欲しい。でも場所といい、その後の捜査の進展状況といい、僅かばかりの不安が頭をよぎる。そう、私の言う不安とはどこの国と、とは言わないが交戦があったのではないかという不安である。
今は亡き勝谷誠彦氏の講演会に行ったのはいつだったか。冒頭、勝谷さんが言ったのは「今年こそ日本が戦後ずっと守り続けてきた他国と軍事紛争は起こさないという決まり事が破られる年になるかも知れない。」という警告だった。その頃から尖閣諸島近辺での緊張は高まっていたのだ。
勝谷さんが亡くなったのは5年前だから講演会は少なくとも6.7年前だろう。あれから日本と中国との経済力も軍事力も更に格差が広がった。因みに中国が初めて日本のGDPを抜いたのは2010年、今はその格差は3倍にまで広がっている。
いや、もしそれが事実ならちゃんと発表するだろうって?考えて欲しい。喧嘩を売ってきた相手が自分より弱かったらそれもありだ。現に北朝鮮のミサイルは逐一発表している。しかしもし相手が自分より圧倒的に強かったら?我々一般人の喧嘩でも心底相手が怖かったら警察にも正直なことは言いにくくなるのではないだろうか。
アメリカが助けてくれる?何を寝呆けたことを。ヘリコプター一機の被害くらいで動く訳がない。それどころか本当のことを発表するなと圧力を掛けてくるだろう。今回もそうかも知れない。
もし戦闘があれば近くの住民が見ている筈?国がその気になれば都合の悪い事実など如何ようにでも操作出来ることは日航機墜落事故で証明されている。
何事も重大なことは静かに始まる。今回のことも後になってあの時が始まりだった、とならないことをただただ願っている。
ちょっと心配し過ぎただろうか?